現代マネジメント学科:政策金利上昇を背景に金融市場取引が活発化する中、東京金融マーケットを見学

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3月5日(水)、現代マネジメント学部の「基礎演習」(担当:植林茂教授)2年のゼミ生10名が参加して東京金融マーケット等の見学を実施し、東京都中央区にある東京短資、日本銀行本店、東京証券取引所を訪れました。
 
まず、中央区日本橋にある東京短資ビルを訪問し、銀行等金融機関の決済資金の運用・調達の場であるコール市場の資金仲介業務等を行っている東京短資、外国為替市場の取引を行っている上田東短フォレックス、デリバティブ取引を仲介する東短ICAP、日本国債の売買を仲介するセントラル東短証券の4社の市場取引について、専門家の説明により実際の売買状況を見学しました。外国人職員も交じって取引を行う状況は臨場感があり、また、日本国債やデリバティブ、外為市場については、日本銀行が政策金利を引き上げてきていることを背景に極めて活発な取引が行われていることを目の当たりにしました。
 
次に日本銀行本店を訪れました。明治時代に建てられ、当時使われていた地下金庫や旧総裁室、明治から昭和に使われた営業スペース(客だまり)などを専門ガイドの説明により詳しく見学したほか、実務の現場同様の形で数百億円分を配置した大量の模擬紙幣を間近に見ることができました。
 
わが国の株式売買の過半を占める日本最大の証券取引所である東京証券取引所は、かつては場立ちによる人の手を介した売買でしたが、現在ではすべて高速コンピュータを使って株取引のマッチングが行われています。これまでの東証の歴史や取引のシステム等について、写真や現場をみながら専門ガイドの説明を受けたほか、新規上場企業が記念の鐘を鳴らす会場なども見学しました。
 
最後に、日本銀行金融研究所貨幣博物館を見学し、大判や戦後の超インフレ期の紙幣など貴重なお金を観察しました。
 
学生からは、「政策金利上昇のマーケットへの影響を実感できた」「金融市場のインフラを実際に見ることができてよかった」などの声が聞かれ、東京金融マーケットの“生の現場”を見る貴重な機会となりました。