子ども発達学科:芸術士(アトリエスタ)による特別講義を実施
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1月9日(木)、教育学部で、香川県で芸術士(アトリエスタ)として活躍する卒業生の白井眞子氏を迎え、特別講義を実施しました。
芸術士(アトリエスタ)とは、絵画、彫刻、染物、身体表現、劇遊びなど、それぞれの専門性を生かして保育支援する、保育所・幼稚園・こども園に派遣される芸術の専門家のことです。
遊びや生活、身近な自然の中で、子どもたちが興味や関心を抱いていることから保育者がトピックスを見つけ出し、みんなで調べたり、深めたりして様々な活動に発展させる「プロジェクト型保育」の担い手として注目を浴びており、香川県では平成21年から県内の保育施設への「芸術士派遣事業」が継続されているなど、先進的な取り組みとして認知されています。
白井氏は、教育学部を卒業後、東京での幼稚園教諭を経て、香川県に移住。現在、芸術士として活躍しています。講演では、その保育や学生時代の話や前任の幼稚園での話も交え、日本の最先端の保育について、語っていただきました。
子どもはさまざまな経験を通して、たくさんの失敗や疑問に出会います。そうした機会を大切に、子どもたちが迷ったり、困ったりする機会を奪わない、子どもの心を育てることが大切、そして子どもたちが知っている世界をいっしょに見るなど、どのように芸術士が子どもたちに関わっているかなどを紹介。白井氏は「未来は、今、関わる子どもたちである。AIやデジタルでは、そんな子どもたちの将来を育てることはできない」と保育職の価値を伝え、学生たちは真剣に聞き入っていました。