現代社会学科:【まち歩き魅力発信プロジェクト】名古屋で老舗和菓子の名店めぐり
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11月24日(日)、現代社会学科の専門教育科目「観光学入門」(担当:阿部純一郎准教授)を受講する1年生が、名古屋の老舗和菓子の名店をめぐるツアーに参加しました。
この企画は、現代社会学科の社会連携事業「まち歩き魅力発信プロジェクト」の一環で、学生たちは、名古屋市を拠点に観光まちづくり事業を行う大ナゴヤツアーズ(名古屋市中区)のまち歩きツアーに参加し、そこで出会ったモノ、人、場所の魅力をまとめたショートムービーを制作します。
今回参加したのは、「名古屋の名和菓子・名店めぐり~不老園正光、元祖鯱もなか本店、大黒屋本店 編」。名古屋の食や文化に詳しいフリーライターの大竹敏之氏のガイドで、創業100年を超す老舗を訪問しました。江戸時代から名古屋に根づく茶の湯の文化が、「いっぷく」を楽しむ精神を育み、お茶請けとして欠かせない和菓子づくりを発展させてきたことを学びました。
嘉永元年(1848)創業の不老園正光では、8代目の女性店主が、オリジナルの商品を生み出すとともに、カフェの併設など新しい空間づくりにも取り組み、若いファンを獲得していることを伺いました。
明治40年(1907)創業の元祖鯱もなか本店では、コロナ禍で売上が激減し、廃業寸前のピンチに陥るも4代目夫妻が後を継ぎ、SNSを活用しながら奇跡のV字回復を遂げたエピソードを聞きました。
続いて訪れた安政元年(1854)創業の大黒屋本店では、4代目による昔ながらの落雁の製造を見学。また、5代目からは、生和菓子や新しいタイプの落雁の開発にも取り組んでいることを伺いました。
学生たちは、SNSの可能性を改めて感じるとともに、それぞれの店主の話を通して、新たなチャレンジが、文化をつなぐきっかけになることを学びました。それは、ガイドの大竹氏が学生たちに伝えたかった「単に古いから老舗なのではない」というメッセージにつながります。
何百年と続く伝統的な和菓子文化と今日の洋菓子文化との融合が、和菓子の更なる魅力を生み出しています。