情報デザイン学科:株式会社デンソーから講師を招き、UXデザインに欠かせない「観察の気づき」を体験する特別講義を行いました

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10月17日(木)、情報デザイン学科の「基礎演習」で、株式会社デンソーから講師を招き、UXデザインの基礎となる「観察の気づき体験」と題した特別講義を行いました。
 
これは、情報デザイン学科の1年生を対象に行われる初年次教育で、企業でも実施されるアイデア創出のトレーニングやアイデアソン、PBL(課題解決型学習)を通して、社会で必要なスキルを育成することを目的としています。
 
株式会社デンソーの杉山幸一氏による「観察の気づき体験」と題した講義では、UX(ユーザーエクスペリエンス=ユーザーがサービスや製品を通して得る体験)をデザインするために必要なユーザーへの理解や調査の手法が紹介されました。
 
講義では特に、ユーザー調査の手法における「観察」=「物事の現象を自然の状態のまま、客観的に見ること」に焦点を当て、ドライブスルーや券売機、セルフレジで商品を購入するシーンを視聴しながら、人の行動における意図や動機を観察するワークを行い、グループで共有しました。
 
杉山氏は、対象者の行動を直接観察すると、その行動の背後にある意図や動機を理解することができ、本人も気づいていないインサイトの発見につながると説明しました。インサイトとは、顕在化しているニーズに対し、ユーザー自身も意識していない行動の決め手となる深層心理に隠れた欲求を意味します。UXデザインを考える上で、人の行動に隠れたインサイトを発見し、それを満たすような仕組みを構築することが、ヒット商品を生み出すコツであることを学びました。
 
学生は、次回以降の講義で、商品やサービスを実際に利用する顧客の架空の人物像=ペルソナを決め、社会課題をテーマとしたアイデアソンを行うなど実践的な経験を積み、実社会で生かせる応用力を養っていきます。
 
情報デザイン学科では、社会課題の解決に必要な情報をわかりやすくデザインし、新しい価値を生み出すトレーニングを行い、情報技術の運用や開発のベースとなるユーザーへの深い理解を大切にしています。