情報デザイン学科・文化情報学科:ファジィシステムシンポジウムで学生がAI技術で個別メイクを提案!
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記事の3つのポイント!
- 4年生がバーチャルメイクに関する研究をファジィシステムシンポジウムで発表
- AI技術を用いた顔パーツのセグメンテーション技術により,個別のメイク提案を実現
- 参加者から「興味深い研究」として注目され,今後の研究改良に向けた有意義な議論が展開された
9月2日(月)から4日(水)、本学星が丘キャンパスで第40回ファジィシステムシンポジウムが開催され、情報社会学部情報デザイン学科の早瀬光浩准教授の研究室に所属する、4年生の小木曽由菜さん(文化情報学科)が研究発表を行いました。
発表と質疑の様子
小木曽さんが発表したテーマは、「顔タイプとパーソナルカラーに基づく仮想メイクアップシステムの検討」。この研究は、顔タイプ診断(顔の形やパーツの配置)とパーソナルカラー分析(肌の色合い)を組み合わせて、最適なメイクを提案する仮想メイクアップシステムを開発することを目的としています。
具体的には、顔の縦横比や目の間隔に基づいて顔タイプを「キュート」「フレッシュ」「フェミニン」「クール」の4つに分類し、肌色を測定してパーソナルカラー(イエベ春・秋、ブルべ夏・冬)の4タイプに分けます。その後、AI技術を用いて顔のパーツごとに適切なメイクを提案するシステムを実現しました。
特に、顔パーツの識別にはBiSeNetという機械学習モデルを活用し、顔の各パーツを分割、メイクを適用します。BiSeNetは高速かつ高精度なセグメンテーションを可能にする機械学習モデルであり、本研究では顔パーツの識別に最適と判断されました。この技術により、ユーザに最適なリップカラーなどを視覚的に提案することが可能です。
結果例1
結果例2
この発表では、システムが提案するメイクアップが参加者の注目を集めました。参加者からは「興味深い研究」として多くのフィードバックが寄せられ、今後の研究に向けた有意義な議論が展開されました。
- 小木曽さんのコメント
「初めての学会発表でとても緊張しましたが、多くの質問をいただき、自分の研究に対する新しい視点を得られました。今後は頂いた意見を反映してシステムの改善に努めていきたいです」
- 指導教員のコメント
「小木曽さんは初めての学会発表で緊張していましたが、堂々と発表を行い、多くの意見や質問を得ました。今後の研究に大いに役立ててもらいたいです」