管理栄養学科:食品や栄養の可能性について特別講義を実施

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7月5日(水)、管理栄養学科の専門教育科目「食品学Ⅰ」(担当:保田倫子准教授)で、東京都医学総合研究所脳神経回路形成プロジェクト 主席研究員の隈元拓馬氏と中部電力ミライズコネクト株式会社 事業開発本部の佐藤慶氏、兼山晶伍氏を招きし、特別講義を行いました。
隈元氏は、食品の機能性成分やその解析のための実験技術手法、近年の味覚と脳進化について解説。どのように食品機能成分を活用して癌などの疾患を防いでいくのか、研究結果などを用いて説明しました。
次に、佐藤氏、兼山氏は、同社の「TSUNAGU table」サービスを題材に、フードロス削減やSDGsをビジネスとしてどのように取り入れるのかを紹介。「TSUNAGU table」は、品質に問題はないが、様々な理由で店舗等で販売できなくなった食品を詰め合わせ福袋として届けるサービスです。国内のフードロスをできるだけ削減することを目標としながら、ビジネスとして安定的に食品を調達する仕組みや、フードロスを解決する消費者向けの取り組みについて説明をしました。
学生たちは、実際の商品を手に取りながらサービスのイメージをふくらませ、利益と社会性を両立させる考え方や、個人でできる取り組みなど、幅広く質問をしました。
最後に、隈元氏は、「食事は体の全てに影響を与えるため、異分野の研究と絡めることで、新しい研究につながる可能性がある。積極的に異分野にもチャレンジしてほしい」、佐藤氏は、「食品や栄養などの専門知識を、フードロス削減などの社会に貢献することに生かしてほしい」とメッセージをおくりました。