2012年3月23日制定
 
椙山女学園大学(以下「本学」という。)は、教育基本法及び学校教育法に基づき、本学園の教育理念「人間になろう」にのっとり、真理を探究し、水準の高い研究成果を生み出すことにより、新たな知を創造する学術研究の拠点としての使命を誠実に果たす。すなわち、本学の学術研究は、高い知性と豊かな情操を兼ね備えた人間を育成し、社会の調和的発展及び人類の福祉に貢献する。 本学は、学問の自由の理念の下、本学の学術研究に携わるすべての者に学術研究活動の自由を保障するとともに、その学術研究が社会からの信頼と負託を前提に成り立つことを真摯に受け止め、我が国の高等教育機関としてふさわしい責任意識をもってなされるべきであると考える。 よって、本学は、本学の学術研究に携わるすべての者が遵守すべき基本的な倫理規範として椙山女学園大学学術研究倫理憲章をここに定め、全学に周知徹底する。また、本学の学術研究に携わるすべての者は、この憲章を遵守することを誓うものとする。

  1. 本学は、学術研究を通じて社会の調和的発展や人間と自然の調和を実現するために、現代社会の諸問題に取り組み、それら諸問題の解決及び新たな文化の創造に寄与する。
  2. 本学は、学術研究の公正性、透明性を重視し、その成果を中立性、客観性をもって適切に発信することにより、時代や社会の信頼に応えるとともに、社会との対話に積極的に参加する。
  3. 本学は、学術研究に関与するすべての人々の尊厳を重んじ、基本的人権を尊重し、個人情報の保護に努める。また、動物愛護にも配慮する。
  4. 本学は、国際的規範、国内外関係諸法令及び学内諸規定を遵守し、社会的良識をもって学術研究を遂行する。
  5. 本学は、学術研究を進めるにあたり、思想、国籍、人種、性別、地位等による差別やハラスメント行為が生じることがないよう努める。
  6. 本学は、学術研究に係る資金が多くの人々の期待と信頼の下に社会から負託されたものであることを認識し、学術研究資金の適切な管理及び運用に努める。
  7. 本学は、研究倫理に関わる教育・研修、研究環境の改善・整備及び安全管理等に努め、社会からの信頼に応える環境づくりに努める。

附 則

この憲章は、2012年4月1日から施行する。