住居や建築・都市空間を対象に総合的なデザイン・企画力を身につける

2年前期までは主にインテリア・プロダクト分野との共通科目を履修します。
2年後期からの設計実習では大規模施設を扱い、実験を通して建築構造や室内環境に関する専門的な知識を身につけます。

1年次

生活環境の理論とデザインの基礎を学ぶ

アパレルメディア、インテリア・プロダクト、建築・住居の3つの分野を幅広く学びます。分野を横断した生活環境の理論とデザインの基礎を学ぶと同時に、
インテリア・プロダクト及び建築・住居分野を目指す学生は、建築図面の基本や模型制作の手法を修得します。
 

生活環境デザイン演習


実際に手を動かして、3分野について学ぶ、ものづくりの導入授業です。
1分野4週間のペースで、12週間で3分野の課題に取り組みます。
 

STUDENT's WORK

パスタの橋

建築・住居分野の課題です。パスタや糸を使って、200gのおもりに耐えられる橋を制作。グループで相談・試行錯誤しながら、「できるだけ軽い橋」を目ざします。
 

基礎製図


建築やインテリアをデザインするうえで基本となる、建築図面の表現や模型の作成方法を学びます。製図板を使って手描きで名作建築の図面を模倣します。また、図面を読み取り模型を制作する技術を身につけます。
 

STUDENT's WORK

最小限住宅—増沢邸

最終課題では最小限住宅-増沢邸の図面を模倣します。平面図・断面図・立面図・スケッチを美しくレイアウトし、作品に仕上げていきます。

建築・インテリア実習Ⅰ


前期「基礎製図」で学んだ技術・知識をいかし、初めて設計課題に取り組みます。前半は「光の空間」等の建築課題、後半は「家具と空間づくり」のインテリア課題です。アイデアを形にし表現する、一連の流れを修得します。また、図面を読み取り模型を制作する技術を身につけます。
 

STUDENT's WORK

学生作品

「日本のうつろい」をテーマにテーブルと椅子、それらを展示するスペースをデザインします。変則的な格子を用いて日本らしさを表現しました。

2年次

空間系分野における基礎理論と技術を学ぶ

インテリア・プロダクト及び建築・住宅分野(空間系分野)を希望する学生は、与条件に対し自らデザインし、図面や模型で表現する設計実習の授業を履修します。室内環境・構造など空間づくりに必要な基礎知識を修得します。
 

居住環境学Ⅰ・Ⅱ


建築設計を行うには、科学的なデータによる裏付けが必要です。居住環境要因と人体影響との関係を解明し、健康問題の改善や快適な居住環境の建設を目指す手法とデータによる意思決定手法を修得します。
 



建築設計実習Ⅰ


オフィスビル、集合住宅の設計を通して、ゾーニング、コア、モデュール、骨組み、外構などの基礎的な設計計画の手順の修得を目指します。また、平面図・断面図の表現を細かく指導することで立体的構造的な理解を深めます。

STUDENT's WORK

自然体~自然と体、自然な体で動く~

季節の移ろい、時間の経過、による環境の変化を、光、音、香り、寒暖などを五感で感じ取る、半屋外空間を含むオフィス提案です。

木構造及び再生技術


木質構造の構造設計/デザイン手法を、材料の特徴を学んだ上で修得する授業です。
木造建物の設計や建築物のリフォームなど再生技術について基本的知識を身につけることを目標とします。

3年次

建築・住居分野における応用理論と技術、3分野を横断した総合的な企画力を学ぶ

建築計画、建築構造や室内環境の理論と技術を踏まえ、大規模施設や建築再生の設計課題に取り組みます。
共通科目では専門的知識を深めたうえで、他分野の学生と協働で社会課題に対するデザイン企画提案を行う授業を履修することが可能です。 
 

建築材料学及び実験


建築物を構成する木材、鋼材、コンクリートなどの材料強度を破壊実験より確認し、計算値と比較を行います。セメントからコンクリートを作るなど貴重な経験ができることも人気です。
 



建築企画設計論Ⅲ


福祉施設・病院・子ども関連施設・劇場などを対象に、歴史や運営方法、関連法規、諸室の計画など、多岐にわたる設計のための理論を学びます。学生が事例を調べて、発表する機会もあります。
 


 

建築設計実習Ⅱ


建築設計課題の集大成として、大規模な公共施設の設計に2名1組のグループで取り組みます。前半は「小学校」の新築、後半は「名古屋市庁舎」の再生課題です。模型やCGを用いたプレゼンテーションを行います。

 

STUDENT's WORK

伝承する市役所

重要文化財・名古屋市庁舎の再生計画。 記憶を継承する保存部分と、新たな時を刻む現代的デザインを融合。中庭側ガラス面からは光が差し込み、開放的空間を創出しています。

4年次

4年間の成果を社会に発信し、将来のキャリアにつなぐ

人々の生活に新しい価値を創造し届けるためのものづくり。それが、生活環境デザイン学科がめざす「デザイン」です。
4年間の学びの集大成として、卒業研究に取り組み、卒業展で社会に発信します。
 

卒業研究

論文は、フィールドワークや実験で得られたデータを客観的分析手法により、まとめていきます。
設計・企画は敷地や地域のリサーチを十分に行ったうえで、プレゼンシートと模型の制作や企画提案を行います。

 

STUDENT's WORK

縦圧縮したLVLの応力緩和・劣化促進に関する実験的研究

木質ラーメン構造の接合部を想定した部分試験体を作成し、プレストレスを与えた応力緩和、促進劣化実験の中長期計測を行った。本研究より、LVL(縦圧縮) は応力緩和、促進劣化においてプレストレスの初期軸力低下が小さい可能性が指摘された。木質ラーメン構造の接合部を想定した部分試験体を作成し、プレストレスを与えた応力緩和、促進劣化実験の中長期計測を行った。本研究より、LVL(縦圧縮) は応力緩和、促進劣化においてプレストレスの初期軸力低下が小さい可能性が指摘された。

STUDENT's WORK

犬山城下町のお土産企画プロジェクト

若い女性や外国人に向けた犬山城下町のお土産として、きび団子のパッケージと手ぬぐいを制作した。きび団子パッケージは、4種類作成し、手足を切り抜いているため、中身を食べた後も飾ることが可能である。

STUDENT's WORK

諸行無常
—時の流れに呼応する劇場の設計提案—

廃墟は時代の積み重ねの結晶であり、時として私達に得体も知れない感動を呼ぶものである。本研究では、建造物が時間と共に廃れる過程と人の心に生き続ける過程を示すことを目的とし、時間変化を一つの劇と捉え、「時間が変化する場」としての「劇場」を提案した。