国や言語を超える情報。私たちのコミュニケーションはどう変化していくのか

他者とのコミュニケーションがもたらす新たな気づきは、私たちの人生をより豊かなものにしてくれます。SNSなどを通じて世界中と繋がることができる今の時代、私たちがこれまで目にすることのなかった情報や価値観に触れる機会も増えたのではないでしょうか。それと同時に求められるのは、能動的に情報と向き合いながら取捨選択をする力。ここでは、発信者として情報を扱う上での倫理観や責任に触れながら、各々が社会を見る中で感じた違和感を共有し、意見を交わしました。

この交換ノートのグループ

福井 麻里子

AALTO INTERNATIONAL株式会社 CEO

兵庫県生まれ。25歳の時『技術の発展に貢献することで、世界に価値を創る』ことに挑戦したいという想いから、技術企業のグローバルPRコンサルティング会社AALTO INTERNATIONALをシンガポールで起業。ドイツやフランスなどでの勤務経験を経て、現在、京都を拠点として10期目、32ヵ国以上でのプロジェクトに携わる。

やま

国際コミュニケーション学部 国際言語コミュニケーション学科 4年

こん

文化情報学部 メディア情報学科 3年

  1. やま

    国際コミュニケーション学部 国際言語コミュニケーション学科(※)4年のやまです。

    (※)2024年4月から、外国語学部 英語英米学科へ生まれ変わります。
     
    大学では、主に英語とフランス語を学んでいます。去年の夏から5ヶ月間、ニューヨークに留学しました。円安の打撃を受けて今はかなり金欠です。
    ずっと憧れていたニューヨークに行くことができ、帰国して半年ほどが経とうとしていますが、今でもたまに現地で撮った写真を見返しながら余韻に浸っています(笑)
     
    さて、今は卒業論文の準備にも力を入れています。英語圏文学のゼミに所属しており、「若草物語」というアメリカの作品を通して「日本に生きる女性の自立」をテーマに論文を展開しようと考えています。
    卒業論文を書くにあたり、最近読んだ本があります。それは、本田由紀さんの『「日本」ってどんな国?』という作品です。
     
    日本の家族、ジェンダーのあり方、日本経済・社会などを世界各国のデータと比較することで、日本が一体どんな国なのか、日本は住みやすい国なのか、ということが分かる作品です。面白かったので是非、読んでみてください!
     
    最後に余談ですが、私の趣味は飼い犬の散歩を1時間ほぼ毎日することです。まだ2歳でパワフルな犬ですが、頑張ってお世話をしています!

  2. こん

    こんにちは!

    文化情報学部メディア情報学科(※)3年のこんです。
    (※)情報社会学部 情報デザイン学科へ生まれ変わります。(2024年4月開設予定・設置構想中)
     
    大学では、メディア社会、メディアコミュニケーション、メディア文化、メディアデザインを学んでいます。想像がつきにくいかと思いますが、主にメディアの発達が社会に与える影響や特徴を分析したり、メディアを活用した新しいコミュニケーションのあり方をデザイン・評価するなど、幅広い分野を学んでいます。受験生の頃は、他学部への進学と悩みましたが、今後ますます重要になる情報分野の方がより成長できると考え、情報が専門的に学べる学部に進学しました。
     
    情報教育について学べるゼミに所属しています。3年生になり卒論の内容を考え始める時期になりましたが、さまざまな分野に興味があるため挑戦してみたいことが多く、まだ考えがまとまってない状況です……主にChatGPTを使って教育に関した何かができたらと考えていますが、3DプリンタやCAD(コンピュータ上で図面の作成を行うためのツール)にも興味があり、まだまだ悩みそうです。
     
    私は現在、さまざまなインターンシップに参加しています。実は教職課程を履修中で、教育実習の1年前から準備を行っていますが、実習先の学校との連絡や面談はまだまだ緊張や不安でいっぱいです。やることは多いですが、自信をつけるには良い機会だと思って一生懸命頑張りたいです。
     
    話は変わりますが、私は食べることが好きでよく友達や家族とご飯を食べに行きます。おすすめのお店があったら教えてください!
     
    このような企画は初めてで不安な点もありますが、それ以上に楽しみにしていました。
    これからよろしくお願いします。

  3. 福井 麻里子

    やまちゃん、こんちゃん、こんにちは!

    福井麻里子といいます。
     
    25歳で日本の技術企業をグローバルにPRするメディアPRのコンサルティング会社を立ち上げ、約10年になります。
    途中でシンガポール、フランス、ドイツなど、海外と日本の二拠点生活をしていました。コロナ禍ではタイに3ヶ月半滞在していました。
    大学卒業から10年以上経って、2022年に修士課程に戻ってきました。「技術と社会」の関わりを研究するために、博士過程での研究継続を考えています。
     
    みなさん、卒論の準備や就活に向けて頑張っている様子が伝わってきました。この機会に、改めて自分の強みややりたいことを見直す機会になるかもしれませんね。
     
    私は学生時代から「人に伝えること」を生業としたくて、広報という分野に絞って、PR会社と大手メーカーの広報職へ応募をしたことを覚えています。最終的に、一社だけではなく、さまざまな業界のPRを実践しながら学びたいと思い、PR会社でキャリアをスタートしました。
    仕事をしながら「私たちは広める力を持っているけれど、何のためにその力を使うべきか」を問う必要があるということです。倫理観を大切にしながら、伝えることによって及ぼす影響なども考えて情報を扱うようにしています。自身が阪神淡路大震災で被災をした経験から、防災に向けた広報関連の仕事にも取り組みたいと考えています。
    みなさんとの対話から、メディアもさまざまな活用の可能性を感じます。これまではメディアを活用してPRをする仕事をしてきましたが、メディアの問題点や可能性を感じる中で「せっかくなら自分で創ってみたい!」と思うようになり、現在、再生可能エネルギー分野を専門とした英語メディアの立ち上げに取り組んでいます。
     
    <みなさんに聞いてみたいこと①>
    みなさんの仕事を選ぶ軸は?
    今の時点で、今手の中にある選択肢で仕事を選ぶのではなく、、自分の内側にある情熱に向き合って考えてほしいと思い、この質問をしました。
     
    <みなさんに聞いてみたいこと②>
    人生で迷った時、指針にしている考え方はありますか?
     
     
    私は今後も仕事を通して価値提供を続けたい、夫や子どもや家族と一緒に楽しく生きていきたい、研究も続けたい、と思っています。
    一見欲張りにも聞こえますが、「人生は壮大な自由研究」だと考えています。
    人生において関心のあるテーマを追究していくのもよいのではないでしょうか。
     
    私がみなさんにおすすめしたい本は「アルケミスト」です。何かを成し遂げていく人生について考えるきっかけになるかもしれません。
     
    みなさんの投稿を楽しみにしていますね。

  4. やま

    こんちゃん、Mariさん、こんにちは!

    2週目、やまです!
     
    私は、メディア関係や情報といった分野に関しては知識が少ないので、お二人の研究内容などは難しそうだなと感じながらも興味深く読ませてもらいました。
    私自身は、語学を通したコミュニケーションを学んできたので、こんちゃんの言っていた「メディアを活用した新しいコミュニケーションの在り方」がどのようなものなのかが気になりました。
     
    Mariさんからの問いに、私なりの回答をしたいと思います。
     
    【仕事を選ぶ軸】
    1つ目は、「性別関係なく、成長し続けることができる環境が設けられているか」です。女性として高みを目指し続けることが私のやりがいに繋がると思っています。
    2つ目は、「自分の興味のある仕事内容か」です。実際に就活をする中で、自分の興味に沿ったことができるかを考えました。特に日本は、楽しみながら仕事をしている人が少ないように感じています。だからこそ、この軸を大切に就活をしました。
     
    【人生で迷った時、指針にしている考え方】
    私は、人生において何かを選択する場合、後になって絶対に後悔をしないようにしたい!と思っています。だからこそ、「諦める前に挑戦してみる精神」を大切にしています。社会人になったら、今よりも人生で迷子になることがたくさんあると思いますが、後悔をしないように色々な事にチャレンジしたいなと思います。
     
    私も、この機会にみなさんに聞きたいことがあります。
    皆さんは、日本社会に対して疑問に感じていることはありますか?
     
    私は、日本の「就活」がまさに日本社会を物語っていると感じます。自分の個性を消し、周囲と程よく同化しなければ落とされる。一方で、周囲と同化しようと偽りの自分で臨んでもうまくいかない。もはや何が正解なのかが分からなくなってきます(笑)アメリカ留学中、個性を大切にしている沢山の方に出会えたのがすごく印象深く、魅力的に感じました。
     
    東京藝術大学大学院の方が作成したアニメーション動画「就活狂想曲」にとても共感できたので共有します。
    ぜひ、見てみてください!

  5. こん

    やまちゃん、Mariさん、こんにちは!

     
    Mariさんからの問いかけを、自分なりに考えてみました。
     
    【みなさんの仕事を選ぶ軸はなんですか?】
    私は現在、教員になるか、一般企業で働くかを悩んでいる最中です。先日、就職ガイダンスで「大切にしたい軸」を考える機会がありました。まだ軸は定まっていないものの、現時点では「性格が合う人たちと働きたい」と考えています。社会では、個人の仕事もありますが、チームで行う仕事が段々と増えているように感じています。1つの目的に向かって進むためには、互いの意識を共有しやすい人たちと働ける環境が大切だと思います。また、人間関係が安定していることで、長く働きやすい環境になると考えています。
     
    【人生で迷った時、指針にしている考え方】
    私もやまちゃんと考えが似ていて、迷ったら挑戦してみるようにしています。私は以前どこかで、「人生において、乗り越えられない壁は用意されない」と聞きました。小学校の時、先生から委員長に挑戦してはどうかと聞かれましたが、人前に出るのが怖くて立候補しませんでした。今振り返っても、人前に出る怖さより「やっておけば良かった」という後悔を強く感じます。挑戦して上手くいかなかった事はあっても、後悔をしたことはありません。この経験から、「挑戦に緊張や怖さは付き物で、やらずに後悔しないか」を考えて行動するようにしています。
     
    やまちゃんが紹介してくれた「就活狂想曲」の動画、とても共感しました。
    つい先日、私も髪を黒く染め直しました。髪は黒、服はスーツ、普段はしない難しい言葉遣いや振る舞い。慣れない状況の中、就活を行うのはどんなに大変かを感じさせる動画だと思いました。とても面白い動画を紹介してくださってありがとうございます。
    また、やまちゃんが「メディアを活用した新しいコミュニケーションのあり方」について気にされていたようなので、今回はメディアとコミュニケーションについて書こうかなと思います。コミュニケーションは互いの考えや価値観を伝えることですが、それが異なる言語同士の場合は、伝えることも理解することも難しいですよね。しかし、ロゴやマークを活用すればその色や形で言語の壁を超えて情報を伝えることができるようになると考えています。
     
     
    私からも質問です!
    もし、小さい頃に授業や日常生活などで「情報」に接する機会が多かったら、自分の中の何かが変わっていたと思いますか?
    私は高校生の頃、あるゲームをきっかけに親しくなった友達がいて、お互いの文化や食生活の違いを楽しむ機会がありました。できることなら、もっと早くからその楽しみを知りたかったなぁと思っています。小さい頃から「情報」が身近にあることで機械操作能力や仕組みの理解、情報収集能力などのレベルは底上げされるのではないかと考えています。
     
    情報の中には、プログラミングやデータの取り扱い、機械操作などの専門的な分野のものからSNSに投稿する写真の撮り方といった身近なものまで含まれています。
    これをきっかけに「情報」に対する苦手意識を緩められたらと思っています。

  6. 福井 麻里子

    みなさん、こんにちは。Mariです。

     
    質問への回答を拝見していて、ご自身の言葉で、仕事を選ぶ軸や問題意識を持ってらっしゃることに心が響きました。ぜひその想いを大事にし続けてほしいです。
     
    やまちゃん、こんちゃんからの質問にそれぞれ回答しますね。
     
    【皆さんは、日本社会に対して疑問に感じていることはありますか?】
    たくさんあります。特に、フランス生活を終えて帰ってきた時に感じたことは、日本ではみんなと同じ正解を求められがちなところがある、という点でした。皆それぞれ心から思うことや考えがあるはずなのに、周りの人の意見を聞いて自分の意見をなかったことにしてしまうことは残念だと思います。
    やまちゃんの共有してくれた動画でも問題提起されていた「個性を消してしまうところ」に同じく問題意識を感じます。
    仕事は、1日のうちの多くの時間を占め(自分の限りある人生の多くの時間を使う)、自己実現の場でもあると思います。自分の軸で仕事を選び、なかったら自分で創るぐらいでもよいと思います。
     
    【授業や日常生活などで小さい頃に「情報」に接する機会が多かったら、自分の中の何かが変わっていたと思いますか?】
    もし、もう少し「世の中のさまざまな職業の人」に出会っていたら、人生の選択肢が多くなっていたと思います。私は、父が技術系、母が育児に専念する家庭で育ち、あまり他の仕事の分野で活躍している大人に出会う機会がありませんでした。世の中にはこんなに多くのプロフェッショナルがいることや、その人たちが早い段階で夢を持って努力をしてきた経緯などを聞くと、もっと早いうちから知っておくことができたらよかったなと思います。小さい頃の経験は「進路選択の幅」に大きな影響があると思います。
     
    私は、小学4年生から中学生ごろまで、オーストラリア人の同い年の子と英語で文通していたことで、海外の世界に関心を持ちました。
    当時は英語を学びたてで、例文を組み合わせながら文章を書いたり、絵や漫画を描いたり、写真を同封したりして、なんとかコミュニケーションをとろうとしていました。家のポストにエアメールが届くのが楽しみで、何度もポストを覗いていました。
    最近、実家に帰った時にその手紙が見つかり、ふとその子の名前をFacebookで調べてみたところ、今はオーストラリアで日本語教師をしていることが分かりました。メッセージを送ったら、覚えていてくれて感動しました!
    私はこの経験も影響して国際関係の仕事に就き、彼女も日本に関心を持って日本語教師になったという……本当に人生は面白いですね。
     
    さて、プライベートでは、来週入籍を予定しています。新しい名前で生きていくのは不思議です。
     
    これまでの自分とこれからの自分、ひとりから家族へ。
    家族に支えられて生きてきた自分から、家族を作る自分へ。
     
    どのようなライフステージを築いていくのか、楽しみでもあります。

  7. やま

    お久しぶりです!やまです。

    学生最後の夏休みは沖縄とニューヨークに行く予定です。皆さんはこの夏、どこか行きますか?
     
    今回は、「情報のインプットとアウトプット」について書こうと思います。
     
    私が2巡目で書いた、「日本社会に対する違和感」についてですが、私がこの違和感や日本社会に課題を感じ始めたのは、アメリカで留学生活をした時でした。日本という国をアメリカと比べることによって見えてくるさまざまな違和感。実際にアメリカで生活しながらたくさんの人と関わることで、今まで当たり前だと思っていたことが全然当たり前ではなかったと気付きました。
    例えば、日本で家事を担当しているのはほとんどが女性。専業主婦なら、家の仕事を全てやるのが当たり前だと考えている人は多いと感じます。私の父もそのような感じです。一方アメリカでは、子育て中の専業主婦であっても、家の仕事はほぼ夫とハーフハーフで協力しているのを目の当たりにして、そのような家族のあり方に羨ましさを感じました。
    私は、日本という国を飛び出して他国と比較したり、視野を広くして情報をインプットするように心がけています。
     
    そして、情報のアウトプットについて自分なりに考えました。
     
    自分の持っている考えを発信することは意外と勇気が必要で難しく、ましてや話す言語が異なると余計緊張してしまいます。自分の意見をしっかりと聞き、理解しようとしてくれる環境が用意されているかどうかが重要だと感じます。今まさに取り組んでいるこの交換ノートでも、同じグループの、こんちゃんやMariさんに共感してもらったり、お二人の新しい考え方を学ぶことができたり!自分の意見を伝えながら話を次々と展開できるのは楽しいなと感じました。
     
    社会人になっても自分の意見が言える環境で過ごせることを願いながら、自分の意見をしっかりと伝えられる人に成長していきたいと思います。

  8. こん

    おはようございます!こんです。

    やまちゃん!沖縄とニューヨーク、いいですね。楽しい旅行になりますように!
    私も静岡へ旅行に行こうと思っています。
     
     
    3巡目は「情報のインプット/アウトプット」について考えたいと思います。
     
    私は、情報の授業がメインということもあり、日々の授業でインプットをしていることが多いです。実際にWebサイトを作る課題を通して、ユーザビリティ(色や文字の大きさ、情報の並べ方)に配慮した情報の扱い方、発信の方法、仕組みなどを学んでいます。

    私は塾でアルバイトをしており、Webサイトの管理も担当しています。授業で学んだ知識を生かして、表現の仕方を工夫しながら実践的に取り組むことができています。

    ゼミでは、情報教育をメインとした幼稚園から小学生向けのワークショップをしています。私たちは、カッティングマシーンを使った手形のプラ板作りをしました。一見、情報とは関係ないように思えますが、機械で簡単に作れるということを子どもたちに体験してもらうことが狙いです。
    また、カッティングマシーンも現在では手に入りやすい価格となっており、保護者の方には、自分でも簡単に形にできる世の中になっていることを知ってもらう機会でもあります。保護者の方にそのお話をするととても感心されるので、カッティングマシーンの身近さが伝えられてとても嬉しいです。
     
    やまちゃんもお気づきの通り、自分で発信することはとても難しく、とても勇気のいることだと思います。だからこそ、変化が激しい世の中で情報がどういうものなのかを理解し、どのように扱うのかを知る必要があると思います。
    2023年からは高校の授業でも「情報Ⅱ」の科目が追加され、共通テストの科目にもなるほど重要な立ち位置になってきました。
    変化が激しく、情報が飛び交う世界では、うまく情報に寄り添って歩んでいかなければならないと考えています。子どもたちには、自分が「ドキドキわくわく」できるようなことを見つけ、小さなことでも自分から一歩を踏み出してほしいと思います。
     
     
    やまちゃんやMariさんが歩んできた世界をお聞きすることができて、より知見を深めることができました。
    お二人の考えや視点に着目しながら自分の話を展開したので、今までにはない新たな気づきもありました。お二人の話は私にとってとても新鮮で、毎回の投稿を楽しく拝見していました。
     
    自分から進んで取り組むことは、社会人になってからも最も強い味方になると考えています。自身の成長のためにも授業やワークショップなどの場を借りて、進んで取り組む力を伸ばしていきたいと思います。

  9. 福井 麻里子

    こんにちは。Mariです。この夏、さまざまな人生での変化が続き、わかりやすく体調を崩してしまいました。

     
    やまちゃん、こんちゃんとの出会いを通して、二人が見つめていることや考えていることに、とても新鮮な刺激をいただきました。
    ありがとうございました!
     
    この交換ノートで、海外と日本、メディア、人生の考え方などの話題に触れてきました。
    もうすぐ社会に出ていくお二人に何か伝えられることがあればと考えながら綴ってみます。
     
    私が、20代のうちにやっておいてよかったと思うことは、「自分の認知限界を超える体験をすること」でした。
    今、自分が見ている世界は、これまでの自分が見てきた常識や環境で見てきたもので作られた世界。でも、世の中にはもっと広い世界と多様な考え方があります。それを知るためには「いま自分の手の届かないところに杭(くい)を投げて、そこにロープをかけて登っていく」ことが一つの方法です。
    普段の生活ではついつい自分の手が届く範囲で物事を扱い、ストレスがかからないように生活してしまいがちですが、挑戦したいことに関しては、あえて自分の手が届かないところに杭を投げて、そこに輪っかになったロープをひゅっと投げて引っ掛けて、ロープを伝って杭までよじ登っていくというイメージです。
    杭の所まで登るのは大変ですが、登り切ると今までとはまた違う世界を見ることができます。そして何より、苦労して登る途中で出会う仲間や機会がその後の人生の宝物になります。

    私の場合は、大学3年生の時に学生同士で協賛を集めてノルウェー渡航と現地イベント開催をしたことが、その後の自分の人生を変える仲間と機会に出会えた大きな転機となりました。
    それ以後も毎年、今年はどこに杭を投げようかと360度見渡し、とんでもない方向に投げたりしています。いつもヘトヘトになりながらもその次の景色が見たくて、杭まで登るようにしています。
     
    大学生活の間に、旅行や体験などを、存分に楽しんでください!
    お二人の今後のご活躍を祈っています!

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