図書館所蔵の和装本を紹介した書籍が刊行

「異能力者の日本美術」は主に江戸時代の怪異譚や伝奇小説に登場する「異能力者」に焦点を当て、現代のアニメや漫画の流行に隠された背景を紹介しています。

昨今大ヒットしている「ダークファンタジー」と呼ばれる漫画やアニメの多くで、登場人物たちが特殊な能力=「異能力」を駆使し、運命を切り拓くシーンが多く見られます。日本美術の中でも、妖術使いや魔獣を操る武士など、異能力者の原型とも言える人物が度々描かれており、同書では、和風ダークヒーローの繚乱を日本美術史の観点から解説しています。