文化情報学科:AIに恋する日も近い?学生が研究発表

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このニュースの3つのポイント!

・HAIシンポジウム2024で、AIと恋愛に関する研究を発表
・親近感のある話し方をするAIは、人の好感度や許容度を高める可能性がある
・将来的にはAIと恋愛する時代が来るかもしれない?
 
3月5日(火)6日(水)、静岡大学浜松キャンパスで開催されたHAIシンポジウム2024で,早瀬光浩准教授の研究室に所属する4年 伊藤まりあさんが発表を行いました。このシンポジウムでは、人とAIの関わり方について様々な研究発表が行われ、伊藤さんは、AIの喋り方が人の恋心に与える影響について研究発表を行いました。

AIに恋する?その可能性を探る

近年、対話型AIの進化により,人と自然な会話ができるAIが続々と登場しています。まるで人間のような存在となったAIに人は恋心を抱くのでしょうか?
 
伊藤さんは、この疑問を解明するために,AIの喋り方が人の恋心に与える影響を検証しました。実験では、ポライトネス理論(相手との良好な関係を築くための言語的配慮を体系化した概念)に基づいた親近感を高めるさせる話し方(PPS)と親近感が湧きにくい話し方(NPS)を用意し、それぞれを用いたAIと会話しました。
 

衝撃の結果!AIに恋しちゃう?

実験の結果、PPSを用いたAIと会話した人はNPSを用いたAIと会話した人よりも会話が楽しいと感じ、相手に欠点があっても許容できる傾向が見られました。これはPPSを用いたAIの方が相手に親近感を抱きやすく、恋心が芽生えやすい状態を作り出したと考えられます。

未来はAIと恋愛する時代?

伊藤さんの研究発表は、AIが人の心を動かす可能性を明らかにしました。将来的にはAIと恋愛する時代が来るかもしれません。AIと人間の関係がどのように変化していくのか目が離せません。AIと恋愛する時代、あなたはどう思います?
 
 
伊藤さんのコメント:
初めての論文作成と学会発表を経験しました。実験では先生に何度も相談しなが計画を立てて、実験に協力してもらう人たちとの日程調整では希望を反映しながら順番を割り当てることが大変でした。最後まで頑張り達成したことで成長できたと思います。この貴重な経験はこれからの社会人生活の一歩です。
 
指導教員のコメント:
多くの人に興味を持ってもらい、活発に質疑応答が行われました.興味深いテーマで、今後の発展が期待されると評価されました。伊藤さんは4月からSEとして働ききますが、大学で学んだことはきっと役立つと思います。