メディア情報学科:元中日新聞の芸能ジャーナリストによる特別講義を実施

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12月22日(金)、メディア情報学科の専門教育科目「芸能・スポーツジャーナリズム」(担当:脇田泰子教授)で、芸能ジャーナリスト・NPO法人茶美会日本文化協会会長の長谷義隆氏を講師に招き、特別講義を行いました。

中日新聞の芸能記者歴30年以上の長谷氏は、その後、お茶・芸どころに関する情報を発信するネットメディア「WEB茶美会(さびえ)」を立ち上げ、自ら編集長を務めています。

講義では、「現代に響く茶道の実践と発信~有楽流拾穂園(しゅうすいえん)とWEB茶美会(さびえ)の取り組み」と題し、茶道をめぐる記録とジャーナリズム、WEB茶美会の創設のきっかけについて紹介しました。長谷氏は、ジャーナリズムは時代を記録するものとし、地域に密着した取材を軸に、歴史ある伝統文化を地元に残していく意義を解説。また、ジャーナリズムの基本として、関心を持ったテーマに粘り強く向き合うことや、埋もれて忘れられている存在の本来の意味に光を当てる重要性を強調しました。

さらに長谷氏は、茶道の世界では、紙媒体への需要が根強く、伝統を次の時代につなげていくためにも情報発信の変化が必要だと課題を挙げました。受講した学生は、ジャーナリズムとしての発見と深掘り、そして、伝統の上に立ち、新しく何かを創造していく視点の大切さを学びました。