子ども発達学科:チャイルド・ライフ・スペシャリストによる特別講義を実施

ニュース

11月15日(水)、教育学部の「子どもの発達心理学Ⅱ」(担当:石橋尚子教授)で、佐々木美和氏(名古屋大学医学部附属病院小児内科病棟勤務 チャイルド・ライフ・ライフ・スペシャリス)を迎え、特別講義を実施しました。
チャイルド・ライフ・スペシャリストとは、病院で子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職です。入院中の子どもや家族が抱える精神的負担を軽減し、しっかりと医療を受けることができるようにサポートします。
佐々木氏は、入院している子どもたちに、今自分に何が起こっているのか、これから何が起こるのかを、優しく分かりやすい言葉や方法で正しく伝え、子どもの「心の準備」を手伝うことの大切さを説明しました。また、きょうだいの入院で親がかかりっきりになることで、親と離れて暮らさざるを得ない子どもたちがいて、その子たちのSOSも大事にしたいこと、退院後の学校や友だちの存在、受け入れ方がとても重要性であることを丁寧に解説。
そして最後に、「子どもに何かをしてあげるのではなく、子どもに寄り添う姿勢が大切」という、子どもにかかわるすべての者が肝に銘じるべきメッセージをいただきました。
引き続き、子どもと大人、特に保護者との関わりや子ども相互の関わりなど、子どもたちが経験する関係性に着目した子ども理解を深め、これからの保育や教育の在り方を考えていきます。