文化情報学部:ロボットによる観光案内システムの構築と実証実験を実施

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11月3日(金・祝)~5日(日)、文化情報学科の向直人准教授とメディア情報学科の福安真奈講師の両研究室が、旧豊田佐助邸(名古屋市東区)でロボホン利用した観光案内の実証実験を行いました。
 
これは、名古屋市のNPO法人東区文化のみちガイドボランティアと共同で研究を進めているもので、シャープ株式会社開発の人型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を利用した観光案内システムの構築を目的としています。文化情報学科4年の鬼頭未聖さん、3年の杉本安里紗さん、メディア情報学科3年 小野寺麗香さん、浅井颯香さんの4名が参加しました。
 
鬼頭さん、小野寺さん、浅井さんは、同邸宅の意匠や、東区の歴史や魅力を伝える動画に合わせて、ロボホンが音声で解説する仕組みを構築しました。同時に、館内を巡ると答えが分かるクイズコンテンツを制作。来場者が館内をじっくりと見学できるよう工夫し、クイズの答え合わせはロボホンが実施しました。今回使用した動画の一部は、学生がガイドボランティアの方と共同で制作しています。
 
また、杉本さんは、同邸宅の見どころをロボホンとガイドボランティアと一緒に巡る館内ツアーを実施しました。ガイドボランティアの声に合わせて、遠隔からロボホンに指示を出し、タイミングよく掛け合いする仕組みを導入。昨年の実証実験時に比べて人とロボホンの掛け合いを増やせるよう工夫しました。
 
今回の実証実験は、市内の文化財を活用し、地域の方に参加いただきながら研究成果を確かめる実践の場となりました。学生は、今回の結果を踏まえて改善を重ね、ロボホンを利用した観光案内のより良いあり方について研究を深めていきます。