株式会社アダストリア
筧 絢さん

デザイナーとして、衣服の素材選びから絵型、仕様書の作成、サンプル依頼とその検討・修正など、服づくり全般に関わっています。街でリサーチをしたり、展示会に足を運んでトレンド情報を得るなどアイデアのインプットも怠りません。限界までこだわりながら商品づくりを進めるとき、大学で学んだ繊維や染色学、素材学などの知識が生きてきます。また学生時代にアクセサリーブランドを立ち上げ自分のスタイルを発信していた経験などで培われた創造力は、柔軟な発想やアイデアを必要とするファッション業界で大きな武器になっています。大学は、厳しい面もありましたが、先生や先輩のフォローを受けながら乗り越え、夢を支えてくれた場所です。

愛知県中学校教諭(家庭)
梅原 愛実さん

「絶対先生になってね!」という生徒の言葉が、私に勇気と自信を与えてくれました。教師になることに迷いを感じながら体験した教育実習の時間は、本当に楽しく充実していて、私の進むべき道だと実感しました。教師になるのは、高校生の頃からの夢。同時にものづくりへの興味もあり、生活環境デザイン学科へ入学しました。学科では、暮らしを支える学びをバランス良く学習。実習では、ものづくりの知識やスキルを身に付け、さらに作品コンセプトやその考え方も修得します。
生徒に伝えたいことは、ものづくりの楽しさ。うまく作ることに拘らず、自由に表現することを楽しんでほしいと思っています。

大和ハウス工業株式会社
月坂 美菜子さん

流通店舗事業部でお店やホテル、オフィスなどの設計をしています。ここでの醍醐味は、2つとして同じカタチがないところ。現場によって適用される法律も違い、住居と比べても自由度が高いため、臨機応変に対応することが求められます。4年間で印象的だったのは、タイの海外研修。地元の建築学生とチームを組んで土地の活性化について、プレゼンテーションをしました。互いの考え方を伝え合うために何度もスケッチを書いて、理解を深めました。設計は広い視野を持ってさまざまな人とコミュニケーションをとることが重要です。自分が書いた図面が多くの人の手に渡ることでプロジェクトが進むため、見やすい図面の作成を日々心掛けています。

矢作建設工業株式会社
安藤 栞さん

現在、私は大型マンションの建設に建築施工管理職として携わっています。業務内容は、建物の安全や品質を保ち、工事が工程プラン通りに進むよう環境を整えること。また、職人の方々が事故なく作業できるよう安全面に気を配ることも施工管理の大切な仕事です。在学時は、課題や提出物が多く大変に感じることもありましたが、専門ソフトの使い方や実験的な講義で身に付いたことが、現在の仕事にもつながっていると感じます。まだまだ女性の少ない現場ですが、きめ細かな視点を反映できるのは女性ならではの強み。そういった自分の長所やスキルが、人々の暮らしを支える街づくりのなかで生きていることに、誇りとやりがいを感じています。