Sugiyama 人間になろう 椙山女学園歴史文化館

【歴史展示室トピックス 2】 <開校当時の模型>

【歴史展示室トピックス 2】 開校当時の模型

 

 明治38年の名古屋裁縫女学校の開校当時の生徒による模型です。名古屋市富士塚町(現在の東区泉あたり)にある尾張藩の稲葉邸を借用し、開校しました。模型から察せられるようにその屋敷は間口が広く大きな門構えのある大屋敷で、開校式やその後は教室と使用される事となる桜の間と呼ばれる部屋のすぐ目の前には大きなしだれ桜の木がそびえ立っていました。写真パネルコーナーにはその桜の間の縁側で談笑する生徒の姿や、点茶を楽しむ生徒の姿が展示されています。開校当時およそ90名だった生徒は翌年にはおよそ250名まで達し、次々と増えていく生徒の数に教室不足が生じたことから屋敷の東側に分校を新築しました。分校ができた当時の地図「学校位置及附近之図」からも伺い知る事ができます。
また近くには武家屋敷のほか善光寺や高岳院などの寺院や、近隣にも多くの学校が設立され、名古屋で最初の文教地区が形成されていきました。
 
模型.JPGのサムネール画像

      以上は「歴史文化館ニュース 創刊号」に掲載されたものです。

 

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