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第34回椙山フォーラム「メタボ予防の新たな展開」を開催しました

第34回椙山フォーラム「メタボ予防の新たな展開」を開催しました

2016.07.04

 6月11日(土)に、第34回椙山フォーラム「メタボ予防の新たな展開」を開催し、204名の方々にご参加いただきました。
 はじめに、香川大学副学長で同大学医学部細胞情報生理学教授の徳田雅明氏が、「内臓脂肪症候群」とも呼ばれるメタボリックシンドローム(以下「メタボ」)の大きな要因となっている、インスリンの働きの不足に焦点をあてて、発症の仕組みや予防について説明されました。炭水化物、糖質、脂質の摂り過ぎを防いで血糖値が空腹時に下がる状態を作り、インスリンを分泌する膵臓を休ませることがメタボ予防につながることを説明されました。また、砂糖に代えてカロリーゼロの機能性糖質「希少糖」を活用することで、血糖値の上昇や内臓脂肪の蓄積を抑える効果があることをお話しされました。
 次に、本学生活科学部教授で椙山女学園食育推進センター長の内藤通孝氏は、若者にとって身近なハンバーガーとコーラという組み合わせを例に、脂質と清涼飲料水によく含まれている果糖を同時に摂取すると、食後の脂質代謝が遅れ、動脈硬化を促進する危険因子である食後中性脂肪の高い状態が長引くこと、それを繰り返すことは、将来、メタボや動脈硬化発症に繋がることを、わかりやすく説明されました。
 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター栄養管理部、臨床栄養主任・臨床研究主任の木下かほり氏は、メタボ予防の食事についてお話しされました。肥満や高血糖などを防ぐために、寝る前2時間以内の食事や、間食、糖分の多い清涼飲料水を摂りすぎないことや、高血圧を防ぐために、だしや香辛料、香味野菜をうまく活用したり、食べる直前に味をつけるなど、減塩の工夫についても説明されました。
 参加者からは、「希少糖や、中性脂肪と糖の食べ合わせなど、知らなかったことを知る機会となった。」などの感想が寄せられ、新たな知見を得られたようです。