1.女子総合学園の理想郷をめざす

本学は、 昭和5年に設立された椙山女子専門学校(旧制)を前身としています。戦後の学制改革により、 全国の専門学校が大学に昇格するか、 あるいは廃止するか、 という決断を迫られる中で、 「女性により高い教育を」 という理想を掲げて発展を続けてきた本学園は、 当然のこととして大学昇格をめざしました。昭和24年、 中部地方で最初に認可された新制大学として誕生し、 以来、 女子総合学園の最高学府として、「人間になろう」の教育理念を掲げ、椙山女学園の存在意義ともいえる人間教育を貫いています。

2.真の女子総合大学へ

家政学部の単科大学としてスタートした本学は、時代のニーズに応える的確な大学改革を重ね、特色ある7学部体制になりました。さらに、より高い教育・研究を行うため大学院を開設。現在、本学は7学部11学科4研究科を有し、約6,100名が学ぶ女子総合大学へと発展しています。

3.「トータルライフデザイン教育」の展開

女性が仕事と生活との最適なバランスを図りながら、結婚や出産などの転機を乗り越えることを支援する「トータルライフデザイン教育」を行っています。「理論」「情報」「体験」を組み合わせ、社会で自立して生きていくための就業力を養成し、自ら考え判断できる女性として、主体的に組織を支え、地域と関わり、社会に貢献できる力を育んでいます。

4.社会に貢献する自立した女性の育成

学生が主体的に社会と関わり、自発的に学ぶことが特長である本学の教育は、創立当時から、時代に対応して先進的な教育を進めてきた学園の姿勢に由来するものです。社会や時代の要請をいち早く感じ、自律的に活動してきた学園の伝統は、企業や地域との連携・協働を通して社会に貢献する自立した女性を育成する大学として現在にも受け継がれています。

5.海外の大学、企業や地域との連携

本学は、学外との各種機関、企業等との連携教育を進めています。海外の大学や地方自治体との連携教育、企業との商品開発、また学生自らが管理運営する実験店の展開やオリジナル商品の企画など、学生が中心となって始まったものも多数あります。さらに、生涯教育事業、公開講座やフォーラムなどを通じて社会貢献の充実をめざし、社会、地域に開かれた大学として継続した活動を行っています。

6.就職力を一人ひとりに

本学は、経済の変動の下でも常に堅実に就職実績を重ね、全国の大学の中でトップクラスの就職率を維持しています。本学では、キャリア支援課を中心とした就職サポート体制を整え、低学年向けキャリア支援や個人面談、インターンシップ、人間になろうOG就職交流会、マナー講座等を計画的に行い、学生が自分自身の生涯にわたるキャリアを見つめ、希望や適性に応じて、一人ひとりが自分らしく輝いて活躍できる職業選択の支援をしています。豊かな人間教育を受けた椙大生は地域社会や企業から高い評価を得て、幅広く社会で活躍しています。