新着情報

  1. ホーム
  2. 新着情報
  3. 防災に関する講習会を実施しました

防災に関する講習会を実施しました

防災に関する講習会を実施しました

2017.09.08

 大規模災害への備えについて学ぶ防災講習会が、9月7日(木)に星が丘キャンパスで開かれました。これは、本学教職員を対象に毎年行われているもので、今年度は、東日本大震災で被災し、現在は遺族らと「小さな命の意味を考える会」を立ち上げ、全国の防災イベントで講演等を行っている佐藤敏郎氏を講師に迎え、命を守る防災について講演いただきました。
 震災当時、宮城県女川第一中学校(現在の女川中学校)に教員として勤務していた佐藤氏は、震災後に生徒たちの想いを五七五に込める俳句づくりの授業を行い、2016年度中学1年生の国語の教科書に掲載されています。講演では、それらの俳句が紹介され、被災した子どもたちが感じた想いをさまざまなエピソードとともに伝えました。
 また、佐藤氏は、宮城県石巻市の大川小学校に通っていた次女のみずほさんを津波で亡くした経験を語り、震災時の様子やその時の感情をリアルに語りました。大きな被害の原因となった避難ルートの選定や、防災マニュアルがあったにも関わらず、実情に合っていなかったことなどを問題点として挙げ、命にしっかりと向き合う防災の重要性を訴えました。
 参加者は、風化しがちな防災意識を習慣とし、「命を守る」判断と行動ができる実践的な対策を立てる重要性を認識しました。