学園情報

理事長挨拶

教育理念「人間になろう」とは

  • 椙山女学園
    理事長 森棟 公夫
椙山女学園は1905(明治38)年、名古屋裁縫女学校として開校いたしました。以来「女性により高い教育機会を提供する」ことを目標に努力を重ねて参りました。最近では、保育園等が足りないという社会的な状況に応えるため、2015(平成27)年に保育園、2019(平成31)年にこども園を開設しました。今日では保育園、こども園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、大学院に、収容定員総数8,500名程の園児、児童、生徒、学生を有する総合学園に発展しております。
椙山女学園は「人間になろう」を学園の教育理念として掲げ、人間教育に取り組んでいます。さて、この教育理念「人間になろう」とはどういう意味を持つのでしょうか。容易には答えは見つからないと思いますが、「人間になろう」の意味を求めるときに、心の中に「人間とは何か」という疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。ですから、まずは「人間とは何か」考えましょう。
実社会における意味を探すこともできます。私たちの周辺には金銭的な大小でしか物事を判断しない人が見うけられます。また、我々は、貧困、環境、国際政治、さらには自然災害など様々な困難にも直面しています。こうした世にあって「人間になろう」とは、ヒューマニズムを大切にしようと謳っていると理解できます。また、啓蒙思想家ルソーは、人間は教育と学習によってはじめて人間になることができると述べています。椙山女学園は教育の場ですから、ルソーの言葉を実行し、自ら学習しないといけません。
まとめると、「人間になろう」には、まず「人間とは何か」を考え、複雑な社会にあってはヒューマニズムに基づいて行動し、また、児童、生徒、学生の皆さん自らが、弛まず倦まず自主的に学習をするという意味が込められています。皆さん、おおいに「人間になろう」ではありませんか。
森棟 公夫(Morimune Kimio)プロフィール
京都大学経済学部卒、同大学院およびスタンフォード大学大学院を修了後、1975年京都大学助教授、教授、経済学部長・大学院経済学研究科長等を歴任。2010年4月椙山女学園大学現代マネジメント学部教授、椙山女学園大学長を経て2018年3月同退職。2010年4月学校法人椙山女学園副理事長、2012年4月より同理事長。
スタンフォード大学PhD、京都大学経済学博士。
2012年4月、計量経済学の研究功労により紫綬褒章を受章。