情報社会学部

情報デザイン学科

実践的な授業を中心に、これからの時代を見据えて情報をデザインできる人材を養成

「データサイエンス」「コミュニケーションデザイン」「情報・アーカイブ」を軸に、専門的な知識と技術を身に付け、情報や技術を活用しながら新しい価値を創造し、情報をデザインできる人材を養成します。

＜学びの特色＞

基礎から応用まで幅広く学ぶICTスキル

プログラミングや統計学などの基礎知識を身に付け、情報を分析する力を養います。文系出身者にも対応できる段階的な学びを展開。 バーチャルリアリティ（VR）やゲーム開発などの応用技術を学ぶことができます。

アイデアを実現させるデザイン思考と表現力

グラフィックデザインやWebデザインなどの技術を身に付け、効果的にコミュニケーションするための情報伝達力を修得。映像やアニメーション制作も学ぶことができます。

デジタルアーカイブを活用して社会と連携

知的資源をデジタル化し公開するデジタルアーカイブの仕組みを学び、情報を保管・管理する技術を身に付けます。図書館・博物館などと連携しながら地域社会を支える人材を養成。司書や学芸員に関する学びも充実しています。

＜学びの図＞

［データサイエンス］

膨大なデータを分析・解析することで新たな価値を生み出す技術を身に付けます。

［コミュニケーションデザイン］

人と人、人と機械、人と社会のコミュニケーションをデザインする力と、動画やWebなどのデジタルコンテンツで表現する知識や技術を学びます。

［情報・アーカイブ］

デジタルアーカイブの仕組みや意義について学びながら、新しい図書館や博物館のあり方を考えます。

＜キャリアイメージ＞

• データから価値を創出し、
  新しい答えを導くプロフェッショナル
• 膨大な情報を収集・整理・表現することで
  新たなつながりを生み出す情報デザイナー
• 図書館・博物館に先端技術を活用し、
  新しい在り方を創造する専門家

想定される進路

システムエンジニア／プログラマー／Web制作／アプリ開発／アニメ制作／ゲーム開発／広告・広報 ほか

取得できる資格

高等学校教諭一種免許状（情報）／学芸員／司書／司書教諭／社会調査士

授業ピックアップ

データサイエンス入門

データサイエンスに必要な数学や統計のスキルに加え、データ理解、データ加工・処理など、人間的な視点からの分析力を養います。データ分析ツールを活用してデータの加工・可視化に取り組み、基本的な推測手法を学びながらデータの数値予測スキルを修得します。

色彩コミュニケーション

デザインの表現において重要な役割を担う色彩の基礎的原理や、社会的背景を学びます。色彩の基礎、表色系、色の知覚と心理をはじめ、時代背景と関連のある流行色、色彩文化を取り入れた色彩計画など、幅広い視点から色彩への理解を深めます。

地域の課題と情報技術

少子高齢化や核家族化、地域関係の希薄化によって生まれる地域コミュニティの課題をテーマに、情報技術を用いた業務効率化、若年層を活用した体制づくりの可能性を探ります。さらに、実践的なフィールドワークを通して、地域で活躍できる人材を育成します。

現代社会学科

メディア、観光、SDGsをキーワードに、 現代社会に適した新しい価値を創造する力を育成

メディア、観光、SDGsの視点から、地域の課題を分析し、その解決に向けて行動するための知識と経験を養います。

＜学びの特色＞

フィールドワークを通じたリサーチ力の育成

メディア、観光、まちづくりの現場で、多彩なフィールドワーク教育を展開。社会の最前線を体感し、情報社会において必要な物事の本質をとらえ伝えるリサーチスキルを身に付けます。

地域連携プロジェクトで、課題解決能力を鍛える

企業や自治体と連携した商品開発や映像制作、イベントの企画・運営などに挑戦。多様な立場の人と協力することで、チームで問題を解決していく力を育てます。

4年間を通してキャリア形成をサポート

1年次から女性の多様な生き方・ライフステージに応じた働き方を考えるキャリア教育を実施。実社会とのつながりを重視した講義や実習科目を開講し、将来の働き方を明確にします。

＜学びの図＞

［メディアスタディーズ］

地域を取材し、その魅力を伝える映像制作に取り組みながら、情報発信のスキルと経験を積み上げます。

［観光・まちづくり］

地域の資源を有効に活用している観光地を訪れ、観光地のマネジメントや地域ブランディングの手法を学びます。

［持続可能な社会］

人種差別や貧困、ジェンダーなどの社会問題を理解し、それらを解決するための国内外の取り組みを学びます。

＜キャリアイメージ＞

• 現場取材や情報伝達スキルを備えた
  メディア専門職。
• 地域の魅力発信や商品開発を手がける
  観光・まちづくりプランナー。
• 自治体・企業と連携し、
  地域の課題解決を担う
  コミュニティデザイナー。

想定される進路

放送・番組制作／新聞・出版・Webメディア／広告代理店／旅行会社・ホテル／観光協会／公務員／不動産・建設／地域金融機関／NPO・NGO ほか

取得できる資格

中学校教諭一種免許状（社会）／高等学校教諭一種免許状（地理歴史）／学芸員／司書／司書教諭／社会調査士

授業ピックアップ

観光学入門

観光開発が地域にもたらすメリット、デメリットを理解し、持続可能な観光地を実現するための方法を学びます。自然保護に配慮したエコツーリズム、世界遺産における観光客のコントロール方法など、先進地域の取り組みを学びます。

映像制作基礎

専用のスタジオを使って映像制作の基礎を学びます。カメラワーク、映像切り替え、音響調整、アナウンス、ディレクターの役割など、映像制作で重要なポイントを実践的に身につけます。

まちづくり学

商店街衰退や空き家問題、交通弱者（買い物難民）問題など、人口減少や高齢化が進む日本社会が直面している課題をテーマに、その原因と対策について具体例やデータを通して学びます。

学部共通プロジェクト紹介

情報社会学部では、企業や行政と連携したプロジェクト型学修を取り入れ、実践を通して課題解決力を養います。前身の文化情報学部のプロジェクト例をご紹介します。

ロボットによる観光案内システムを構築

名古屋市東区を舞台に、シャープ株式会社の人型ロボット「RoBoHoN（ロボホン）」を利用した観光案内システムを構築。来場者に向けたロボットによる音声解説、観光ガイドツアーなどに取り組みました。

名古屋市プロモーション映像の制作

名古屋市消防局の協力のもと、星が丘キャンパスに消防車を搬入して学生が1日消防団員を体験。消防団の役割や魅力をまとめたプロモーション映像を制作しました。

読売旅行とコラボした旅行商品の企画・販売

株式会社読売旅行と連携し、滋賀県の観光ツアーを学生がプロデュース。現地調査をふまえて旅行商品を企画し、2022年に3つのツアー商品を販売しました。

就職実績

【情報サービス】旭情報サービス（株）／ＮＤＳインフォス（株）／（株）システナ／（株）ＪＡＬインフォテック／住友電工情報システム（株）／（株）中電シーティーアイ／（株）トヨタシステムズ／日通システム（株）／富士ソフト（株）／富士電機ＩＴソリューション（株）／ユニバーサルコンピューター（株） ほか
【情報・通信】（株）クリーク・アンド・リバー社／東海テレビ事業（株）／（株）東海テレビプロダクション ほか
【旅行・観光・ホテル】エスパシオエンタープライズ（株）（名古屋観光ホテル、ナゴヤキャッスル）／長島観光開発（株）／リゾートトラスト（株） ほか
【製造】岡谷鋼機（株）／（株）キーエンス／（株）マキタ／松永製菓（株）／（株）メニコン／山崎製パン（株）／ヤマサちくわ（株）／ヤマハ発動機（株） ほか
【金融】（株）愛知銀行／（株）静岡銀行／（株）十六銀行 ほか
【建築・不動産】積水ハウス不動産中部（株）／名鉄都市開発（株） ほか
【商社・卸小売】イオンリテール（株）／（株）デンソーソリューション／トヨタＬ＆Ｆ中部（株）／長瀬産業（株）／三菱商事テクノス（株） ほか
【広告・宣伝】（株）リクルート ほか
【サービス】パナソニックテクノサービス（株） ほか
【公務・その他】岡崎市／海津市／豊橋市／半田市／（公財）名古屋文化振興事業団 ほか

（前身の文化情報学部　
2021年3月卒業生～2023年3月卒業生実績）

学生VOICE

1年次からプログラミングに挑戦し
機会を捉えて経験を積み重ねる。

文化情報学部／4年
石田 木斗巳さん　三重県立松阪高等学校出身

子どもたちが電子工作やプログラミングで遊ぶイベントを実施するワークショップの運営に参加し、子どもが体験するゲームを自分で開発するため、プログラミングに取り組んでいます。また、子育て支援団体と協力してSNSを活用しやすくするためのツール開発も進行中。SNS用のツール開発は、子育て支援団体の方の「SNSを使うことに抵抗がある」という声からスタートしました。使い勝手がよくシンプルなシステム構築は思った以上に難しい作業でしたが、技術が人の役に立つことを実感しました。将来もこの道を極め、エンジニアとして活躍することが目標です。

映像制作で学んだ経験を
テレビ番組の現場で生かしたい。

文化情報学部／4年
笠原 理瑚さん　愛知県立江南高等学校出身

テレビ局で活躍されていた先生のゼミに所属し、本格的な映像作品制作に挑んでいます。私は東山動植物園にゆかりのある博物学者を紹介するPR動画の制作を担当。難易度の高いテーマでしたが、動植物園の担当者と意見を交換しながら、納得できる作品に仕上げました。将来は、番組制作を仕事にしたいと考え、東京で開催されたテレビ局のインターンシップにも参加。大学ではメディア業界に就職した先輩のお話を聞く機会もあるので、情報収集をしながら将来像を膨らませています。

卒業生VOICE

観光プロジェクトをきっかけに
地域活性化の担い手になる。

就職先 岡崎市役所
文化情報学部／2022年度卒
大久保 光吏さん　愛知県立横須賀高等学校出身

1年次に幅広い分野を学び、特に興味を持ったのが観光学。3年次のゼミのプロジェクトで民間旅行会社の岡崎市バスツアーを企画しました。街の魅力を歴史と絡めながら若者に伝えるために、現地調査を繰り返し、神社などにインタビューを実施。「岡崎愛」を語る市民の声を聞くうちに、私自身も岡崎市への愛情が深まり、岡崎市役所への就職を決めました。街の魅力を外に向けて広報することはもちろん大切ですが、地元の人にこそ地域の良さを知ってほしい。公務員としてNPOや地域住民を巻き込みながら、地域が一体となって動く仕組みをつくりたいと考えています。