ゼミ探

先生たちの研究室をのぞいてみよう!

看護学科

看護学科

人間の強さや可能性に惹かれて

専門は、臨床心理学とポジティブ心理学(ポジティブ臨床心理学:Positive Clinical Psychology)です。臨床心理学は、人間の悩みや困難な状況を支援することを目指す実践的領域であり、ポジティブ心理学は、人間の肯定的な心理的特徴を明らかにし、私たちのwell-being(主観的幸福)の促進を目指します。実際に私も臨床心理士としてカウンセリングを実践していますが、臨床現場でのさまざまな出会いから、悩むということの難しさと奥深さを学びます。不思議なことに、悩みを抱えてカウンセリングを受けに来られたはずのクライエントが、最後には苦境の中での自身の成長や発見についてお話をされます。このような瞬間に立ち会う度に、私は人間の持つ強さや可能性に心惹かれ、ポジティブ臨床心理学という分野に魅力を感じるのだと思います。

専門性を支える視点としての心理学

「成長」という概念に関心があり、現在は、困難な状況を成長に結びつける対処方略に関する基礎的研究、個人の「強み」に着目したポジティブ心理学的介入の開発を主な研究テーマとしています。対人援助を考える際、臨床心理学とポジティブ心理学は、車の両輪のように重要な視点となります。それぞれの研究知見は、「困難を抱えて生きていくこと」「生き生きとした自分を見出すこと」など、多様なフィールドの専門職に重要な示唆を与えます。看護師や教師は、人を援助する専門職です。私の研究室では、専門職として将来備えておきたい心理学的なテーマを研究の出発点としています。学生のみなさんには、個人の抱える課題に対し、その人自身の強みや生き生きとした在り方につながる心理学研究を伝えていきたいです。

PROFILE

川島 一晃講師 Kazuaki Kawashima
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 心理発達科学専攻博士課程前期課程修了後、同後期課程単位取得満期退学。その後、名古屋大学学生相談総合センター特任助教、三重大学学生総合支援センター講師、皇學館大學文学部准教授などを経て、2019年4月に本学看護学部看護学科に着任。専門分野は、臨床心理学、ポジティブ心理学。

学生へのメッセージ

成功だけでなく、失敗ですら貴重な経験です。落ち込んだ時こそ、その人らしい強みが発揮されるものです。自分の良いところ を見つけることは難しいと言われますが、素朴な瞬間にある良さを発見すること自体が、私たちのwell-beingを高めること につながります。長い人生を歩む中、椙山で過ごす大学生時代に、たくさんの素敵な自分らしさを見つけてほしいです。

大学報「風」Vol.51より

PAGETOP