先生たちの研究室をのぞいてみよう!
あらゆる事象と関わるジャーナリズム
打ち込めるテーマを見つけて
ジャーナリズム論、メディア論が専門で、長年の取材活動を通してニュースや番組の制作、新聞・雑誌の記事執筆に携わった経験を基に、報道や論評が社会に与える影響について研究しています。リール・ジャーナリズム高等専門学校(フランス)での海外研修を機に、ジャーナリスト育成教育のあり方について考察し、2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、国際メディア情報のまだ少なかった前回1964年東京オリンピックの海外報道に関する調査や内容分析も行っています。
ゼミでは、就職活動を考慮して3年生後期からテーマ設定に入ります。ジャーナリズムは日々起きる社会的な事実や問題など、あらゆる事象と関わるため、扱うテーマも死刑制度の問題点から、子供の貧困、表現の自由、アンパンマンが愛される理由まで、実に様々です。
学生自身が卒論を主体的に進めるための最大のカギが、心底好きで打ち込めるテーマを見つけることです。執筆に当たる丁寧な姿勢が生まれ、それがその先の歩みにもつながります。何事にもじっくり向き合い、真摯に見つめて取り組む覚悟と心構えを備えていってほしいと考えます。
PROFILE
- 脇田 泰子教授 Yasuko Wakita
- 東京大学教養学部教養学科卒業。日本放送協会(NHK)取材記者職、福武書店(現・ベネッセコーポレーション)などを経て、2010年4月から本学文化情報学部文化情報学科に着任。2011年メディア情報学科准教授。2017年4月から現職。
MY FAVORITE
- 原点回帰の1枚
- 若手ジャーナリスト向け奨学金留学で1年間、アメリカでディープな記者修業。カーター前大統領(当時)へのインタビューをはじめ、貴重な経験を積みました。
- ツール・ド・フランス
- 取材で出会った世界最大の自転車ロードレースは1世紀以上続く欧州の夏の風物詩。山岳ステージは沿道の熱気も見もの。
- おいしいワイン
- ぶどう畑と美人は手がかかるが、ワインと女性は年を経るほど味が出る、とフランス人は言います。そうだといいけど。
大学報「風」Vol.47より