社会で輝く 未来のあなた
-
PROFILE
子どもの頃から住宅展示場を見るのが大好きで、インテリアを学びたいと考え椙山女学園大学に入学しました。大学の学びの中で「設計」の奥深さに興味を持ち、設計士を志すようになりました。 現在は、大和ハウス工業の流通店舗事業部でお店やホテル、オフィスなどの設計をしています。流通店舗事業部での設計の醍醐味は、2つとして同じカタチがないところ。現場によって土地の形状も適用される法律も違いますし、住宅と比べて設計の自由度が高いので、臨機応変に対応していく必要があります。現場ごとに違う課題に直面するので大変なこともありますが、解決する喜びも大きい仕事です。 また、大和ハウス工業は「スピードは最大のサービス」という考えをもって仕事に取り組むため、スピード感のある提案や設計が求められます。はじめはそのスピードにびっくりしましたが、入社2年目になり仕事にも慣れてきました。
生活環境デザイン学科の学びの中でとても印象的だったのが、3年生で体験した3週間のタイでの海外研修でした。 地元の建築学生とチームを組んで土地の活性化についてプレゼンテーションを行うプログラムだったのですが、慣れない英語でのコミュニケーションに当初は苦戦しました。互いの考えを伝え合うためにスケッチをたくさん描いて言葉の壁をなんとか乗り越え、最後のプレゼンテーションも大成功。この時の達成感や通じ合えた喜びは、今でも忘れられません。 また、卒業研究のテーマとした「茶室の設計」も、現在の仕事にとても役立っています。茶室は小さな空間ですが、それぞれのアイテムや細部の設計まですべてに意味があります。また、もてなしの想いを突き詰めた空間でもあります。その設計思想を現在取り組んでいるお店やホテル、オフィスなどにも応用し、生かしていけると考えています。
設計は、広い視野をもってさまざまな人とコミュニケーションをとることが重要です。研修中に建物が完成するまでの一連の流れを間近で見学したのですが、いかに多くの人が関わっているかを実感し、責任の重さを感じました。自分が描いた図面が多くの人の手に渡ることで、プロジェクトが進んでいきます。気遣いが感じられる、見やすい図面の作成を日々心掛けています。 現在の目標は、一級建築士に合格し、信頼してもらえる設計士になることです。そして将来は大規模店舗や自動車ディーラーの設計にぜひチャレンジしたいです!
大学報「風」Vol.54より