ゼミ探

社会で輝く 未来のあなた

児童一人ひとりの個性に寄り添う。そんな教師になりたい。

今年、先生一年生。
子どもたちと一緒に
成長できるのが嬉しい。

PROFILE

子ども発達学科 卒業
小学校教諭

2年生24人の担任として全力投球の日々

教師になって1年目。私は2年生24人の担任を務めています。2年生はとにかく素直で、先生のことが大好きな時期。叱っても3分もすれば「先生~」と慕ってくれるし、私の口癖がクラスの流行語になるなど、良くも悪くも私の言動が子どもたちに大きな影響を与えます。だからこそ、優しさと厳しさのバランスを取りながら、各教科の知識はもちろん、挨拶やルールを守る大切さ、相手を思いやる気持ちを、身をもって示すことができるよう心掛けています。もちろん、失敗して落ち込むこともあります。24人の児童は個性豊かで、学習意欲もそれぞれなのですが、新学期が始まって間もない頃、漢字が苦手な児童の漢字ドリルを、とめ・はねまで厳しく添削し、やる気を削いでしまったんです。すぐに保護者の方と相談して、その子にとっての正解の基準をつくり、ドリルに○をたくさん付けたら、「先生、もっと頑張るね!」と言ってくれて。児童の優しさや素直さに、私自身が癒され、教えられることも本当に多いんです。

子どもたちが下校した後も、宿題チェックや授業準備、掲示物の作成など、さまざまな業務を行っています。

子どもたちが下校した後も、さまざまな業務を行っています。
 

教師とは、子どもの未来をつくる仕事

6月の運動会では、子どもたちの成長を目の当たりにしました。私は、「大玉コロコロ」という競技の指揮指導を担当したのですが、練習の時から紅組の強さは圧倒的。その際、白組に見せつけるように喜ぶ紅組の児童に「頑張ってる白組の子も応援できると素敵だよね」と言ったら、本番で、紅組の子全員が「白組も頑張れ」って応援してくれて。負けてしまった白組の児童も「頑張れたから良かった」と笑顔で紅組の勝利を喜んでくれました。短期間での成長ぶりに胸がいっぱいになり、司令台の上で泣きそうになりました。そもそも私が教師をめざしたのは、椙高時代の先生に、「教師とは子どもの未来をつくる仕事」と聞いたからなのですが、今、本当にそうだと実感しています。これからも子どもたち一人ひとりに寄り添い、向き合いながら、人生の柱となる優しさや強さを伝えていきたいと思います。

森ゼミの愉快な仲間たち

森ゼミの愉快な仲間たち
 

自分らしさに気づき、自信が持てた椙大時代

椙大時代は、先生になるためにできることは何でも挑戦しました。各授業で学んだ知識や、バドミントンサークルで培った協調性はもちろん、先生のご紹介で、1年の夏から卒業まで続けた小学校でのボランティアでは、板書の仕方や子どもとの関わり方を吸収。ゼミではアクティブラーニングを取り入れた道徳の指導法を研究しました。そうして得たスキルは今、そのまま仕事に役立っています。とは言え、大学時代の私は、決して成績優秀な学生ではありませんでした。でも先生方は「あなたは、その明るさを何よりも大切にしなさい」と、そのままの私を認め、応援してくれました。だから、自分に自信を持つことができたんです。教員採用試験の面接で、試験官の方から「あなたの明るさが伝わってきました」と言われた時は、先生方に心から感謝しました。そして感謝と言えば、毎日全員で集まって試験対策に明け暮れた森ゼミの仲間もそう。彼女たちは共に戦った同志として、また今は同じ教師として、家族のように信頼できる私の宝物。生涯大切にしていきたいです。

大学報「風」Vol.49より

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