社会で輝く 未来のあなた
好きなことを仕事にする
幸せと覚悟を噛みしめながら。
-
PROFILE
-
表現文化学科 卒業
コピーライター(フリーランス)
広告制作会社から独立し、フリーランスに
昨年、5年余り勤務した名古屋の広告制作会社から独立し、フリーランスのコピーライターとして東京で仕事を始めました。独立のきっかけは、勤務先の組織変更だったのですが、自分の中に「いつか東京で力を試したい」という気持ちがあったのも事実。会社員時代には、休日を利用して執筆や編集に関するセミナーに参加し、東京で活躍するライターや編集者と交流していました。フリーになる時、本当に食べていけるか心配でしたが、ここで築いた人脈のおかげで、順調に仕事を広げることができています。今、執筆しているのは、「Forbes」(経済誌)や「宣伝会議」(広告業界専門誌)をはじめとする雑誌や書籍、グルメ・映画・教育系ウェブサイト、その他各種広報物など。普段はなかなかお会いできない企業の経営者や、その道の第一人者にお話を伺う機会も多く、取材するたびに人生観が深まっていくので、とてもやりがいがあります。
インタビュー時の録音を聞きながら原稿の構成案を作成中。

椙大から始まった、自分らしい生き方
小さな頃から本を読んだり、おはなしを書いたりするのが好きで、大学時代も書き手になることを夢見て創作に打ち込みました。表現文化学科の授業はエッセイ、小説、詩歌、漫画など、幅広いジャンルを自由に選べるので、学ぶのが楽しかったし、自分の向き不向きに気づく良い機会にもなりました。それで少しずつ自分らしさがわかるようになり、月に一作品、文学賞などに応募していましたね。なかなか入賞はできませんでしたが、この経験があるからこそ、仕事でダメ出しをされてもめげずに書き続けることができています。またゼミでは、各自が創作した作品について、句読点の使い方から比喩などの応用的な表現まで、仲間や先生とよく意見交換しました。この時の作品集は、今もよく見直して表現の参考にしているんですよ。とにかく「書くこと」に全力を注いだ大学生活、でも当時は不況の真っ只中。就職活動は苦戦を重ね、憧れの出版社や大手広告会社には入れませんでした。50社落ちて、ようやく名古屋の広告制作会社から内定をもらえましたが、その時、塾講師の採用試験も進んでいて。安定した大手予備校に気持ちが傾きかけた時、ゼミの先生に「何もしなかったらゼロのままだよ」と言われ、目が覚めました。私の、「自分らしい人生」の第一歩はこの瞬間です。私を深く理解してくれていた先生には本当に感謝しています。
卒業旅行として、春季ヨーロッパ研修旅行に参加。イタリア・フランス・ドイツ・オーストリアなど人生初の海外長期滞在で度胸が身につきました。(最前列一番左が学生時代の華井さん)

ことばの力で誰かの役に立ちたい
私の目標は、ことばを通して誰かの役に立つこと。そんな思いから、ライターの仕事と並行して進めているのが自著の出版です。タイトルは「女の子のための仕事図鑑(仮)」。大学時代に就職活動で苦労した経験を活かし、私と同じように困っている人の力になれたらと企画しました。執筆作業も順調に進み、完成は間近。自分の本を出すのは長年の夢だったので、一歩ずつ近づけているのが嬉しいです。忙しい日々ですが、好きなことなら頑張れる。今後、結婚や出産など様々なライフイベントで環境が変化しても、書くことをライフワークに、私らしく人生を楽しみたいと思っています。
大学報「風」Vol.47より