ゼミ探

社会で輝く 未来のあなた

ひたむきに頑張る人に光があたる。そんな番組をつくりたい。

注目するのは「人」。
成果や成功の裏にあるその人の想いを伝えたい。

PROFILE

文化情報学科 (現:メディア情報学科) 卒業
有限会社 松本電波家本舗 所属

視聴者も取材対象者も笑顔になれる放送を

月~金の18時15分から放送される、名古屋テレビのニュース情報番組「UP!」。私はディレクターとして、特集のコーナーを担当しています。仕事内容は企画、VTR構成、スケジュール管理、アポ取り、取材・撮影、編集、台本制作とさまざまですが、やはり中心となるのは企画立案。テーマも全て任せてもらえるので、社会問題からグルメ、旅、エンタメまで、常に幅広いジャンルにアンテナを張っています。作品の中で、私がクローズアップするのは「人」。たとえば最近では、日本で唯一のママさん騎手に密着しました。2児の母として子育てに専念するため一旦は引退した彼女が、どんな想いで騎手への復活を決意し、どんな苦労と闘っているのか。深夜2時に始まる馬の調教から連日取材し、紹介しました。放送後、視聴者の方はもちろん、ママさん騎手ご本人に「協力して良かった」と喜んでもらえた時は、本当にうれしかったです。この放送が好評だったので、作品はシリーズ化させてもらえることに。やっぱり頑張る人って、見ている人を元気にしてくれるんですよね。私もそんな方々にパワーをもらいながら、日々仕事に励んでいます。

こだわりだしたらキリがない編集作業。
放送日の前日に徹夜で作業することも。

編集作業
 

大変な分、充実感も大きいテレビの仕事

テレビの仕事というと、華やかな世界をイメージする人も多いかも知れません。でも実際は地道な作業の連続。企画が通らないまま放送日が迫って胃が痛くなったり、編集に追われて徹夜したり。特にAD時代は、自分の予定など全く入れられない日々が続き、心が折れそうになったこともありました。それでも続けられるのは、苦労を上回る楽しさがこの仕事にはあるから。私にとって、それは素晴らしい人々との出会いです。できれば隠していたい気持ちさえ明かしてくれる取材対象者、その想いを最大限に伝えようと力を合わせるスタッフ。仕事を通して関わるたくさんの人が、私を成長させてくれるんです。

卒業旅行でフランスに行った時の写真です。この時の友達とは今でも連絡を取り、年に数回は集まって旅行や食事会をしています。(一番右が学生時代の松井さん)

フランス卒業旅行
 

大学時代に身に付けた実践的な制作力

幼い頃から劇団に所属し、人前で何かを表現することが大好きでした。その延長でテレビの世界にも興味が広がり、制作の仕事に魅力を感じるようになって。それで、椙大の文化情報学部に入学しました。ゼミでは、元テレビマンの先生に、企画の立て方や原稿の書き方、撮影・編集の技術など、まさにゼロから制作を教わり、卒業制作ではチームで「星が丘テラスを支える人」の作品をつくりました。企画、取材・撮影、音声、照明、編集、ナレーション…。仲間と意見を出し合いながら一つの作品を完成させた達成感は、今の仕事の醍醐味そのもの。その際に培われたコミュニケーション能力は、仕事を円滑に進める最大の強みになっています。また大学時代に使っていたのはテレビ局と同じ機材で、技術的な面で苦労しなかったことにも先生の愛情を感じます。今でも先生や当時の仲間とは時々集まり、番組の感想をもらっているんですよ。自分の仕事ぶりを身近な人に見てもらえるのも、この仕事ならではの魅力。今後もいい作品をつくることで、支えてくれた人に恩返しできればと思っています。

大学報「風」Vol.46より

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