ゼミ探

社会で輝く 未来のあなた

秘書は究極のサービス職。正解がない分、成長し続けられる。

役員のサポート役として
正確な実務スキルに加え
きめ細かな気配りも必要。

PROFILE

国際言語コミュニケーション学科 卒業
アイシン精機株式会社 秘書部勤務

相手の立場で考えることが何より重要

トップ役員の秘書として、スケジュール管理や社内外の関係者・お客様との連絡調整、各種手配などを行っています。担当役員はとても多忙で、スケジュール表には分刻みの予定がぎっしり。そこに新しい予定が次々と入ってきます。もちろん担当役員に相談しますが、ただ「どの予定を優先しますか?」と聞くのでは不十分。私は「こうしましょうか、それともこうした方が良いですか?」と、常に先回りして考え、イエスかノー、あるいはAかBを選択するだけで済むよう提案するようにしています。もちろん失敗もたくさんあります。以前、別の役員の出張時に、効率よく予定を組もうとギリギリのタイミングの列車を手配したことがありました。結果、大事な仕事の前に不要なストレスを負わせてしまって・・・。その時言われたんです。「他人事と思わないで」って。そう、秘書の仕事で大切なのは、いかに相手の立場に立って物事を考えられるかなんですよね。まだまだ至らない点はありますが、「君に任せておけば安心だ」と言われると、合格をもらえたような嬉しい気持ちになりますね。

留学中のチャリティープログラム"Bake Sale"の様子。自分たちでクッキー等を作り、販売、そこで集めたお金を世界の援助を必要とする人々へ送りました。自分も世界の一員なのだと改めて実感できた瞬間でした。

Bake Sale
 

留学時に再認識した、日本の技術力

大学に入学した頃は航空業界に憧れていたので、まさか自分が自動車部品の会社に就職するとは思っていませんでした。転機は、3年次に挑戦したカナダ留学。半年間、ビクトリア大学で英語を学んだのですが、各国の文化や産業に触れる授業では、必ず日本の技術力が話題に上りました。もともとF1が好きなこともあり、そこから一気に自動車業界への興味が広がったんです。グローバルにビジネスを展開するわが社は外国人のお客様も多いので、大学時代に学んだ英語は、仕事に欠かせないスキルとして大いに役立っています。

秘書部には現在23名が所属。仕事を円滑に進めるには、同僚とのまめな情報交換が欠かせません。

同僚
 

コミュニケーションの
楽しさを学んだ学生時代

今でこそ、日々さまざまな人と関わりながら楽しく仕事をしている私ですが、元々は極度の人見知りでした。それを克服させてくれたのが椙山女学園の環境です。常に温かく接してくださる先生方や、何かにつけて一緒にやろうよ!と誘ってくれる仲間のおかげで少しずつ積極的になり、大学では勉強のほか塾や販売のアルバイト、留学と、いろいろなことに全力で挑戦しました。留学前後でTOEIC300点UPのミッションを達成したこと、映画音楽についての卒論を英文で完成させたことは、人生の揺るぎない自信であり、いい思い出です。また、卒論に取り組んでいる時、あまりの難しさに投げ出しそうになった私に先生が下さった「諦めたら今までの努力が全部無駄になってしまうよ」という言葉は、今も仕事が上手く行かない時に思い出しては心を奮い立たせる、私の大切な宝物です。相手を心から想うことで勇気や癒しを与え合うのがコミュニケーション。身をもって教えてくれた先生や仲間に心から感謝しています。

大学報「風」Vol.44より

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