クローズアップ椙大生

スギガールのリアルボイスをご紹介

澁谷星香さん

保護観察官を目指して

元々、人が犯罪をする心理について素朴な疑問や関心がありました。大学の授業「非行問題」で、非行少年を支援する保護司(法務省から委嘱を受けた更生保護ボランティア)のドキュメンタリ一番組を観たのがきっかけで、保護観察官という職種に興味を持ちました。その後、法務省の就職説明会で、保護観察官の方と直接お話をする機会があり、「加害者と関わる職種はいろいろとあるけれど、刑期を終えて社会復帰というスタートラインに携わることができるのは保護観察官の醍醐味」という言葉が印象に残り、私もこの仕事がしたいと強く思いました。大学2年生の3月から2校の予備校へ通い、国家公務員試験の勉強を始めました。教養、専門、記述試験に面接対策と膨大な試験範囲に苦戦しましたが、保護観察官になるんだ!と周囲にも宣言し、ストイックに勉強に打ち込みました。

 

人を信じ抜くことができるたくましい女性に

大学の授業では、ジェンダーやひきこもり、不登校など、社会的に生きづらさを抱えている人たちについて学び、多様な視点で物事を捉えることができるようになりました。その他にも、家庭裁判所調査官のインターンシップや、法務教官、矯正心理専門職、愛知県庁心理職の説明会などに参加し、さまざまな視点から非行少年や犯罪について考えるようになりました。保護観察官として働くまでの一定期間は、法務事務官として、更生保護行政を幅広く理解するための仕事を経験します。将来は、犯罪をしてしまった人に対して、世間の目は厳しくても、その人を最後まで信じ抜き、支援する保護観察官になりたいです。また、困っている時や助けを求めている時に、声を上げることができない人たちに対して、誰よりも早く気付き、支援することができるたくましい女性になりたいです。

取材:新聞報道部 河上 舞咲

大学報「風」Vol.52より

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