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中日新聞編集委員がメディア情報学科で芸能に関する特別講義

中日新聞編集委員がメディア情報学科で芸能に関する特別講義

2017.12.25

 12月22日(金)、メディア情報学科専門教育科目「芸能・スポーツジャーナリズム」(担当:脇田泰子教授)において、中日新聞社編集局放送芸能部記者の長谷義隆編集委員をゲストスピーカーにお招きし、「芸能・文化報道の現場から グローカルな目線と歴史を見据えた視野で」をテーマに特別講義を行いました。
 この講義は、市民社会でとりわけ高い関心を集める芸能・スポーツの魅力や課題を、この分野のジャーナリズムがどのように取材・報道を行っているかを学ぶとともに、それぞれの現場の工夫やプロとしての仕事の在り方を知り、それを見極める前提となる知識や識別眼を養うことを目的としています。
 長谷編集委員は、はじめに、芸能記者の数が減っていることを指摘し、メディアは伝わらなければ意味がないとして訴求力の重要性について語りました。
 その後、この1年間に取材し、掲載された記事の中から代表的なものを選び出し、取材者として、演者からどのように芸の本質に迫る話を聞き出したり、書きたいことをどれだけ分かりやすくピックアップして表現したりするかなど、取材の狙いやポイントを記事に応じて具体的に教えていただきました。長谷記者自身も長年、茶道をたしなむことから、茶の湯講座の講師という記者以外の活動の一面も披露してくださいました。
 最後に「日頃から、いろいろな想いを感じ取って、感受性を大切にしてください」と呼びかけると、学生からは、クラシック音楽やバレエのウィーン取材記事を例に、海外取材で注意すべき点は何かといった質問や「ここまで様々な芸能に詳しく、また分かりやすく伝えられるだけでも尊敬に値する仕事だが、ご自身が楽しそうなのが何とも素敵」などの感想が寄せられました。芸能文化取材のプロとしての心意気はもちろん、当代一流の作品など、常に本物を通して審美眼や価値判断の尺度を作るとともに、自分自身を磨き、後世の検証にさらされる覚悟と使命感を持って記事執筆を行う、厳しくも充実した記者魂の一端にふれることができました。