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国際コミュニケーション学部による「フランス人による落語口演」が今年も開催

国際コミュニケーション学部による「フランス人による落語口演」が今年も開催

2017.12.15

 12月9日(土)、国際コミュニケーション学部による「フランス人による落語口演」が昨年に引き続き開催されました。
 このイベントは国際コミュニケーション学部 Marco SOTTILE 准教授が仲立ちとなり、日仏の文化交流の促進を目的に開催。COOL JAPANの文化交流の具体例として、日本在住フランス人の落語パフォーマー Cyril COPPINI氏とフランスから来日したアーティストSandrine GARBUGLIA氏(作家)とStephane FERRANDEZ氏(語り部)による日本語とフランス語の落語口演が行われました。
 COPPINI氏はアンスティチュ・フランセ日本(フランス政府が管理・運営するフランス文化センター)に勤める傍ら、落語の魅力を世界に発信。落語をテーマにした漫画『どうらく息子』(小学館刊)のフランス語版も担当しています。また、FERRANDEZ氏は日本の落語家から学んだのち、「ジャパン・エキスポ」(パリ・マルセイユ・ベルギー)への出演など、現在、日本での経験を元にしたフランス語落語をフランス語圏で口演しています。
 イベントでは、前座として本学落語研究会の学生が落語を口演。その後、COPPINI氏が日本語口演でフランス版「寿限無」の噺を、また、FERRANDEZ氏が日本語字幕付きのフランス語口演でGARBUGLIA氏作のフランス・ブルターニュ地方の民話を題材にした噺などを披露し、会場は笑いの渦に包まれました。また、質疑応答では、ある噺の内容が明治時代に日本で広まったグリム童話が元になっていることや、東西(東京と大阪)では同じ内容の噺でも地域に馴染むように登場する食材やタイトルが変わってくるなど、文化が国や地域を越えて利用され、形を変えて根付いていく話も飛び出し、文化の諸相について理解を深める機会ともなりました。