2019.12.23
12月20日(金)、メディア情報学科の脇田泰子教授が担当する「芸能・スポーツジャーナリズム」において、中日新聞 放送芸能部編集委員の長谷義隆氏を講師に招き、特別講義を行いました。
長谷氏は、洋の東西を問わず幅広い分野の芸能、舞台芸術を専門に取材を重ね、現在では名古屋市民芸術祭の舞踊部門をはじめとする様々なコンクールなどの審査員を務めています。
「あいち音楽史点描~私の取材ノートから~」と題した講義では、愛知県が古くから音楽の先進地であるという、地元の意外な一面について紹介。天皇陛下の「即位の礼」でも披露された古代舞楽「久米舞」に触れ、伝統あるこの舞を真清田神社(一宮市)が復興させるに至った事例を挙げました。また、日本のバイオリン王・鈴木政吉に始まる鈴木メソッドも名古屋ゆかりで、名古屋大空襲に見舞われた鈴木家がバイオリン製造から軍需転換させられたなどの背景を説明しました。
最後に、長谷氏が「アンテナを張り巡らせ、自分で探究すること」「タイミングを見計らって報道すること」など、どのジャンルのジャーナリズムにも通じる取材の大切な姿勢について語りました。履修学生は、「芸能ジャーナリズムは白黒をカラーにするようなもの、淡々とした事実の文章に写真や関係者の気持ちが付け加わると、物語のように人の心を動かすものになる」と、さまざまな目線から事実を見つけることを学んだようでした。
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