2018.12.10
12月5日(水)、メディア情報学科の脇田泰子教授が担当する「マスメディア論」において、元読売新聞記者で生協総合研究所研究員の白水忠隆氏が「ヒトとマスメディアの将来」と題した特別講義を行いました。
白水氏は、30年以上にわたる記者経験から「たとえ正しい情報を提供しても、人間の行動は変わらないことが多い」と気づき、問題提起を行うには理性も大切だが、感情を動かすことの重要性を指摘。人類がチンパンジーから分かれ、700万年の進化を遂げる間に理性を司る新しい脳を発達させてきたという脳科学の解明から、マスメディアも人間の古い脳の働きを踏まえ、新しい脳の働きを上手に活用し、社会の在り方について訴えかける必要があると提言しました。さらに情報を発信する側は、さまざまな捉え方をする受け手に対して誰もが心地よく感じられるようポジティブな情報提供が望まれると学生たちに語りかけました。
講義では、正しく文意を理解する訓練の一端として、短時間で長文の記事を読み込む挑戦タイムも設けられ、参加学生は集中して文章の読解に取り組んでいました。
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