2021.09.27
9月2日(木)、お茶の水女子大学 教学IR・教育開発・学修支援センター教授 半田智久氏を講師に迎え、「大学IR実践事例研修会×Tableau講習会」を開催し、教職員53名が参加しました。
第1部講演会では、半田氏が「ALCS学修行動調査と学修成果可視化のインパクト」と題し、お茶の水女子大学の学修成果情報システム「alagin」などの実践事例を交えながら、「学修行動比較調査は授業アンケートとともに、教育の内部質保証の仕組みの根幹として機能し、学生が自らの学修行動を振り返り調整を促すことを主目的とする。成績評価の信頼性確保を前提とした多元的な学修成果の可視化については、学修者目線で検討することがポイントである」とし、CAP制に依らない学生主体の単位数管理、学修行動比較調査の結果とGPAの組み合わせ、授業外学修時間とGPAの関係、学生成果と学修行動特性の関係などをエビデンスにもとづき解説。GPAは大学が社会に示しうる最も信頼性の高い学修成果=人材証明指標であることなど、とても興味深く、本学における学修成果の可視化への取り組みについて大変有意義な講演でした。
第2部は、愛知県下における緊急事態宣言発出を受け、当初予定していた対面での講習会をオンデマンド方式に変更し、本学文化情報学科准教授 向直人氏によるBIプラットフォーム「Tableau」講習会を開催しました。受講者は、サンプルデータをダウンロードしデータ分析に挑戦。統計学やプログラミングの知識・経験が無くても、さまざまなグラフを簡易に作成しIR分析に活用できることを体験しました。オンデマンド講習のため、参加者からは「自分のペースで講習を進めることができた」、「わからない部分を繰り返し視聴することができた」と好評でした。
本学では、平成24年度に事務局各部署の職員で構成される企画広報部IR室を、平成26年度に大学の教育研究および大学運営に関する情報収集・管理、分析、提案を行う教職協働の組織である大学IR室を設置し、IR活動を行ってきました。今回の研修を通じて、大学全体を幅広い視点で捉えることができる教職員を増やすとともに、大学経営に資するIR機能を高め教育改善にも繋げていきます。
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