2014.09.25
9月20日(土)、椙山女学園大学日進キャンパスにて、日進市制20周年7大学連携学長記念講座が行われ、第3回となるこの日の講座には、本学の森棟公夫学長が講師として登壇しました。
テーマは「1メートルの長さの決め方」。1メートルという長さは、地球の大きさから測定されていることを、森棟学長はビーチボールを地球に見立てて解説し、ご参加いただいいた138名の市民の方々は熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
18世紀初頭、日本ではまだ鎖国をしていた江戸時代に、フランスでは既に地球の形が横長の楕円であること、そして18世紀後半には地球を真上からみると円、横からみると楕円という回転楕円体であることが当時の科学者たちの測定により定説となったようです。そこから地球の大きさを計算するのに子午線に沿った楕円周(北極?赤道間)を1万kmと定め、8年かけて約1,000kmを測定してその距離を計算。そこから1m(=0.513074トアース)の長さを決めたそうです。
普段はあまり意識しない「1メートル」という距離感。そこには3世紀も前の科学者たちの英知が凝縮されているのだと思うと、いつもよりは少し違った距離に見えるかもしれません。
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