表現文化学科 N.Rさん
(留学時の学年:3年次)
私がエディンバラ大学への留学の動機は、2つあります。第一に、イギリス英語やイギリス文化を学びたかったからです。特にイギリス英語に憧れを抱いていたため、本場で学びたいという気持ちがあったからです。第二に、イギリスでの語学留学が1つの夢だったからです。私が高校生の時にイギリスへ旅行した時に、初めて英語でコミュニケーションをとることに楽しさを実感しました。その時から、その思いが芽生えたイギリスでの語学留学をしたいと考えていました。加えて、イギリスはヨーロッパとも近く多国籍の学生との交流ができる可能性もあるのではないかと考えていたため、エディンバラ大学への留学を決めました。
語学学校では、午前の授業ではアカデミック・イングリッシュのライティングとスピーキングを学びました。基本的に授業はディスカッションを多くして、自分の意見や考えを発言したり、他国の学生の意見や考えを聞いたりといった学生主体の授業の進め方でした。瞬時に自分の考えを客観的・論理的に発信することは難しかったです。「アカデミック(学術的な)」という点は、日常会話のような英語とは違い、専門性のある語彙や文法などといった様々なルールがあります。それらを覚えることは奥が深くかつ、難しかったです。勉強をすればするほど、自分の英語が徐々に上達してきていると感じられました。
午後の授業は、ノンアカデミックやアカデミック・イングリッシュの約5〜6種類の授業の中から自分で受けたい授業を選択できました。さらに、午後の授業は、6週間毎に授業を継続または変更ができました。そのため、私は、ノンアカデミック・イングリッシュのスピーキングスキルの上達を目指すスピーキングクラス・イギリス文化を学ぶクラスやアカデミック・イングリッシュのIELTS(英語能力の検定試験)テスト対策クラスを選びました。前者二つの授業は、自分のスピーキングスキル向上とイギリス文化を深く理解することに大いに役に立ちました。後者は、アカデミック・イングリッシュをより学ぶことができました。上記のように、アカデミックとノンアカデミック・イングリッシュの授業を二つとも学ぶことができ、先生や他の学生と切磋琢磨しながら自分が学びたいことを自分から発信と吸収できる場でした。
留学地であるエディンバラは、街が世界遺産に登録されているほど、歴史溢れる旧市街と現代の新市街が融合されている街です。到着した時に見た美しくかつ気高い街並みと夕日の風景は一生忘れることはないです。イギリス文化の象徴のパブ、特産品であるサーモン・牡蠣・ムール貝等のシーフードや多国籍の人々が暮らす街だったため種類豊富な食事を楽しむことが出来ました。また、スコットランド人の人柄は温厚で治安も良く安心して留学生活を過ごしました。
もっとも大きな魅力の1つといえば、旅行だと思います。スコットランドの他の都市やロンドンへも旅行もしました。冬季休暇中には、ドイツ・スイス・オーストリアのヨーロッパ3カ国を一人旅しました。その上、週末を使いスペインも訪れました。自分の英語スキルがどれだけ伸びたのかを知り、自分の実力を省みて勉学にもっと励みました。そして、自分自身の五感でその国々の歴史や文化、食事や言語を経験・学ぶことができました。
私は、約7か月ホームスティ生活を送りました。ホストファミリーの自分のぎこちない英語を理解してくれる姿勢は、より一層の英語を学ぶ意欲向上と継続に繋がりました。また、ホストファミリーとの食事は、語学学校では学べない日常会話・スコットランド独特の言葉使いを学び、スコットランドの伝統的・一般的な食事をすることができるとても良い機会でした。
エディンバラでの語学留学を通して、2つの点が成長しました。1つは、自分の意見を積極的に発信・他の人の考えを受け入れることです。謙遜と意見がないということは紙一重であり、自分の意見を発することは大切であると気づいたからです。他人の考えを受け入れないことには自分の中の考えに変化は起きません。自分と他の人の意見を融合させてもっと大きな・今までにない、思いつかなかった考え方を生み出すことができると思ったからです。
2つ目は、幅広い分野に興味を持ち自分の知識を広げることです。乏しい知識や狭い常識に囚われていることは、自分自身の成長を抑制しかねないとわかったからです。そして何より、自分らしくいることです。自分らしくいることは自分の目標や夢に向かって有意義な日々を送る重要なキーポイントだと気づけたことが私が留学で「得たもの」です。
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