国際言語コミュニケーション学科 M.Tさん
(留学時の学年:3年次)
私は大学からフランス語を始めたので、学生生活の4年間で絶対にフランス語を身につけたいと思っていました。フランス語は英語などに比べると授業や話す機会も少なく、自分のフランス語スキルを成長させるためには留学が不可欠だと感じていました。また、実際にフランスで生きたフランス語やヨーロッパ文化に触れてみたかったということも、留学を決めた大きな理由のひとつです。
大学では、フランス語の文法・聞き取り・書き取り・読み取り・発音などの言語にまつわる授業と、フランス芸術史・フランス日常文化などの文化にまつわる授業、そして検定試験の対策授業を受講していました。どのクラスも試験によってレベル別に細かく分けられており、私はB1というレベルのクラスでした。口頭試験やプレゼン、筆記試験など、試験の種類も多く、毎日大学の図書館や寮で友人たちと勉強していました。その甲斐もあって、最終試験でtrès bien(優秀)の評価をもらうことができました。
私の住んでいたアンジェという町は、大学が複数あるため国籍を問わず学生が多く、とても活気のあるところでした。美術館やコンサートホールもあり、フランス文化に触れる機会をたくさん作ることができました。私は日本でオーケストラ部に所属しているので、よくクラシックの演奏会に足を運んでいました。また、アンジェはパリまでTGVで1時間半ほどの位置にあるので、週末にはパリまで遊びに行くこともありました。
最初の1ヶ月はホームステイ、後半4ヶ月は学生寮で生活していたのですが、どちらもとても充実していました。ホームステイ先では毎晩家族とベランダで食事をしながらたわいもない話をした時間がとても心に残っています。寮には留学生とフランス人が半々くらいで住んでいたため、留学生だけではなくフランス人の友人も作ることができました。共用のキッチンでクレープを焼いたり、クリスマスにはパーティーをしたり、かけがえのない時間を過ごすことができました。
語学力はもちろんですが、それ以外にもコミュニケーション力や自己管理能力が身についたと感じています。1人で旅行に行ってみたり、街でフランス人に話しかけてみたり、留学に行ったことで今までより積極的に行動できるようになりました。椙山からフランスに留学したのは私1人だけだったため、自分だけで何とかしないといけない場面に幾度となく遭遇しましたが、そういった経験が私を成長させてくれたと思います。また、おかげで留学中に国籍を問わずたくさんの友人を得ることができました。こういった留学で得たものは、これからの私の人生において必ず支えになってくれると確信しています。
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