国際言語コミュニケーション学科 T.Sさん
(留学時の学年:2年次)
私は、幼少期から小学校まで英会話スクールに通っていた事もあり、英語が好きで国際コミュニケーション学部に入学しました。しかし、中学校・高等学校と文法やテスト向けの英語ばかり学んでいて、英語で話す・コミュニケーションをとることに関しては苦手でした。将来、英語力が生かせる職業に就きたい(現時点ではエアライン業界を希望)という事もあり、その為には英語を使ってしっかりコミュニケーションを取れるようになりたいと思い留学しました。
留学先のヴィクトリア大学では語学学校に通っていました。クラスは大きく6つに分かれていました。どのクラスもアクティビティーやディスカッションを通じてSpeaking, Reading, Writing, Listening の四つの力を強化するために構成されています。Readingは、先生が配るプリントを読み、問題に答えることを繰り返しました。Writingでは、主にReadingとして読んだ本や文章の要約を行いました。Listeningは、コンピューターを使いCDを聞き設問に答えました。一番強化したかったSpeakingは、プレゼンテーションとディスカッションをすることによって鍛えられました。テレビドラマ・音楽・趣味についてなどのプレゼンテーションや、学期の最後には実際にヴィクトリアにある非営利団体にインタビュー、ヴィクトリア大学の他学部の方に話を聞き、それを発表するといったこともしました。
さらに、普通のクラスとは別に選択授業のクラスもありました。私は、最初の三か月はイディオム・発音のクラス、後半3か月はTOEICのクラスをとりました。少人数のクラスなので、とてもアットホームな雰囲気で、自分の強化したい所を強化できました。語学学校のクラスとしては、日本の大学での英語クラスと内容的には大きな違いはありませんでしたが、語学学校内にいるボランティアの方々と話す機会があったり、大学内の施設を使ったりする過程で英語を聞いたり話す環境に身をおくことで自然と英語力が身についたと思います。
私は、ホームステイをしていました。私のホストファミリーは、ホストマザー・ホストブラザー・シスターの三人でした。三人とも、私を本当の家族よと言って接してくれました。生活は、私のクラスは午後だったこともあり、とてもゆっくりしていました。 午前7時くらいに起床し朝ご飯を食べ、支度を済まし、少し勉強します。(You Tubeなどで英語を聞く、単語の自主学習など)その後バスを使い学校に行って、1時間半程ジムでエクササイズして、学校内のカフェなどで宿題のチェックや授業の予習をします。夕方5時半頃に授業が終わるので、その後帰宅し夕食を食べ、宿題を済ませたり、ホストファミリーとNetflixや映画を見たりして過ごします。寝る前に少し勉強して11時前には寝ていました。
時には、授業後にクラスメイトとご飯を食べに行ったりもしました。ヴィクトリアには美味しいレストランが多くあるので、カフェやレストランを巡る事が一つの楽しみでした。休日はなるべくホストファミリーと過ごしました。山登り・プールやスケートに行ったり、家の近くの公園で遊んだりしました。さらに、後半の三か月は観光地であるお城のボランティアに参加し、現地のコミュニティーに入り英語をたくさん使うことが出来ました。
ヴィクトリアに留学する利点は、治安の良さ、人の良さ、ゆっくりと時間が流れる事だと思います。治安については名古屋とほとんど変わりません。ヴィクトリアには日本人だけでなく多くの留学生がいるため、困っていたら手を差し伸べてくれる、親切な人がとても多いです。そして、何といっても、勉強に集中しやすい環境が整っています。都会ではないため、とても落ち着いた環境で、自分のペースで英語を学ぶことができます。どちらかというと田舎の方が好きな私にとっては、ぴったりの留学先でした。
留学を通して得たものは数多くあります。一つ目は、英語力です。もちろん7か月という期間でネイティブのように話せるようになるかといえば、そうではありませんが、確実に英語力は伸びたと思います。留学前には知らなかった単語や熟語も多く覚え帰国しました。ホストファミリーにも、本当に英語力伸びたよ!!と言ってもらえました。仮に間違った単語や文法をつかってしまっても堂々と自信を持って話し、伝えようとする気持ちが大切だと分かりました。
二つ目は、たくさんの出会いです。特にホストファミリーと出会えたことは最高の宝物です。ハロウィンやクリスマスなど多くのイベントも一緒に経験することが出来て幸せでした。また、クラスメイトにも恵まれました。韓国やメキシコ、ベネズエラなど多国籍の友達が出来、特に私の誕生日を祝ってもらったことは最高の思い出です。私はクラス以外の場所でも、クラスメイトから英単語や熟語、積極性など、多くのことを学びました。
三つ目は、自分について考える時間が多くありました。7カ月親と離れ、初めての土地で生活してみて、自分は他人からこういった印象をもたれ、長所を持っているんだ、という事を認識しました。また、留学をやり遂げた事が自信につながり、新しいことに挑戦できるようになりました。7カ月はあっという間でしたが、自分の引き出しがたくさん増えた、素晴らしい経験でした。
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