マクロ・ミクロの視点から異文化間の問題にアプローチ。
異文化レベルにおける対人コミュニケーション上の問題(誤解や摩擦・軋轢、またその解消のしかたのちがい)や異文化適応・不適応といったカルチャ・ショックに関係する問題を主な研究対象としています。その他にも、日本に住む外国人や海外に住む日本人が直面する異文化間の問題、また異文化コミュニケーションの際に生じる否定的な側面としての差別や偏見、嫌悪や憎悪、そして人間であれば避けることのできないエスノセントリズム的な考え方やステレオタイプ的な物事の見方など、ミクロ(微視的)・マクロ(巨視的)の両視点からの研究を射程としています。
笠原正秀 教授 プロフィール
専門は異文化間における対人コミュニケーションの研究です。学部生の頃、米国のワシントン州立大学に留学し、「スピーチ・コミュニケーション」という分野に出会いました。以来、異文化間における対人関係構築のあり方やコミュニケーションの現場の分析に面白さを感じ、研究を続けています。異文化適応・不適応といったカルチャ・ショックに関係することも研究の射程です。最近は、学生時代の留学経験が社会人となってから、その働き方やキャリア形成にどのような影響を与えているのか、留学経験とキャリア形成について研究しています。