人間にとって言葉とはどのようなものか
このゼミでは、言葉をその意味や構造の観点から分析しています。言葉というのは全ての人間が等しく所有しているものであり、言葉を分析することで、それを話す人の文化や認識様式が見えてきます。データとしては日本語や英語を取り扱いますが、それらの言葉自体ではなく、それらの言葉を通して人間の言葉の特性を探ります。一つの小さなデータを丁寧に根気よく掘り下げていくスタイルです。知識を習得するのではなく、自分で問題や答えを創っていくことに重点を置き、複雑化するこれからの社会で活きる力を育みます。
芝垣亮介 准教授 プロフィール
言語学(語彙意味論、統語論)を研究。対象言語として、日本語、中国語(北京語、広東語)、モンゴル語、韓国語などのアジアの言語を調査。マサチューセッツ工科大学(MIT)客員准教授(2017年〜2018年)。ドーナツの穴制作委員会ディレクター(2015年〜)として学際研究のプロジェクトを手がける。主要業績としては『失われたドーナツの穴を求めて』(共編著、さいはて社、2017年)、『Analyzing Secondary Predication in East Asian Languages』(単著、Cambridge Scholars Publishing、2013年)など多数。NHK「チコちゃんに叱られる」(2020年)、ラジオ番組などメディアでも活躍。