いかにして外国語を教え、母語以外の言語を身につけるか。
ASEANの会議で英語が使用言語になり、わが国の小学校で英語が教科化される中で、第2言語習得過程の解明や最適な外国語教育の方法を追求する「応用言語学」の重要性が高まっています。このゼミでは、外国語教育や第2言語習得に関わる問題を主な研究対象としています。特に体験と主体性を重視し、ゼミ生には日本語を留学生や地域の外国人に教えたり、小学生に英語を教えたりするボランティア活動への参加を推進。このような体験があって初めて、応用言語学における各自の研究対象が明確になり、教室内での理論的な研究が意味を持つようになると考えています。
木村隆 教授 プロフィール
イリノイ州立大学大学院特殊教育研究科を修了。小学生から高校生までの特別支援教育の現場を経て大学教員に。専門は英語教育学・第2言語習得研究。大学英語教育学会中部支部研究企画委員や外国語教育メディア学会理事などを歴任。語学ボランティアにも興味を持つ。主要な著書として『言語学習と学習ストラテジー―自律学習に向けた応用言語学からのアプローチ』(2005,共著)、『英語教師のための「学習ストラテジー」ハンドブック』(2006,共著)がある。最近では生涯を通したキャリア形成のあり方について考えている。