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「新聞の読み方」~新聞記者がメディア情報学科で特別講義~

「新聞の読み方」~新聞記者がメディア情報学科で特別講義~

2017.12.19

 12月12日(火)、メディア情報学科専門科目「現代社会とジャーナリズム」(担当:脇田泰子教授)において、元・読売新聞生活情報部長の白水忠隆氏をゲストスピーカーに特別講義「新聞の読み方」を行いました。この科目は、多様化する現代社会の様々な事象をニュースや論評として報じるジャーナリズム活動の役割や課題に対する理解を深めることを目的としています。
 生活記者歴28年で、現在、生協総合研究所研究員を務める白水氏は冒頭、「森を見るか、木を見るか」と題して、記者は読者に、文章をこう読んでもらいたいという想いや意図があると述べ、1986年のチェルノブイリ原発事故から3年後に現地を取材したルポを例に、原発の是非を問うのではなく、実際にそこで暮らしている人たちがどのような気持ちで事故をどう受け止めて生活しているのかを伝えるのが生活情報の取材であるとして、自身のキャリアをふり返りました。
 また、新聞を読む時のポイントとして、記事の数字の裏側にある算出根拠や背景をよく理解し、表に出ている数字や見出し、記事の大きさによって受ける印象の違いに惑わされることなく、自分の中でその記事に価値を見出していけることが大事だと説明しました。
 後半は、脇田教授と対談形式で、白水氏は、自身が新聞社でもとりわけ生活部を希望した理由について、「政治部や経済部と違い、取り上げる内容に関する制約がなく、接触して面白いと思う記事が書けるから。」と生活情報部における取材の醍醐味を語りました。
 最後に、「新聞は、書いた人ではなく、読む人にとってどう価値があるかが重要です。自分が必要な記事が自然に目に留まるようになるために、普段から、感受性や受信能力を豊にしておきましょう。一番安く、手軽に必要な情報が手に入る新聞をもっと活用しましょう」と学生たちに呼びかけました。
 履修する3年生は、「読む側に受信能力がなければ、ただの文字列」との教えを通じて、記事に価値を与えるのが書く人ではなく、読む人であることを知り、意味があるように読んでいけるためにアンテナを広げて何にでも関心を持つことが、実は今後の就職活動や卒業論文に向けてもとても大切なことだと気付き、意欲を高めていました。
 
白水忠隆(しろうず・ただたか) 1953年、福岡県生まれ。東京大学文学部卒業後、読売新聞東京本社入社。婦人部(生活情報部)記者、生活情報部長を経て、活字文化推進会議事務局長。現在は生協総合研究所研究員として研究・執筆の日々を送る。