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文化情報学科生、伝統のラジオドラマに触れる

文化情報学科生、伝統のラジオドラマに触れる

2016.07.07

 7月4日(月)、文化情報学科専門教育科目「日本の伝統と文化」(担当・飯塚恵理人教授)において、元・中部日本放送(CBC)プロデューサーの佐藤年氏と、椙山女学園高校卒業後、劇団CBC所属女優を経て、同社アナウンサーを長く務めた松ヶ崎敬子氏を特別講師に、伝統のラジオドラマの一端に触れる特別講義を行いました。
 「日本の伝統と文化」は、作品鑑賞を通じて日本の芸能や文化における表現方法の特質の理解を深めることを目標とし、今回は、ラジオドラマを通して「耳で聴いて情景を思い浮かべる」がテーマです。中部日本放送は、日本初の民間ラジオ放送局として昭和25年(1950年)、名古屋に誕生し、テレビの普及が進んだ昭和40年頃まで、絶大な人気を誇ったラジオドラマの全盛期を支えました。
 講義ではまず佐藤さんが「音とは、音響と音楽とせりふの三要素から成り立つ」と説明し、その音からイメージする風景と心情とが一体化した楽曲として、作詞家阿久悠の代表作「津軽海峡・冬景色」や森麻季歌唱による「落葉松(からまつ)」を紹介した後、佐藤さんが演出を手掛けた昭和35年放送のラジオドラマ「この大いなる祈り」の鑑賞と朗読が行われました。この作品は、戦争により原爆症となった広島出身の女性が東京に嫁いで巻き起こる家族の波紋を描いた90分のホームドラマで、同年第15回文化庁芸術祭奨励賞を受賞しています。以来、半世紀以上を経てドラマ前半の音源を収めたオープンリールテープが見つかったことから、これをデジタル化した音声が講義で蘇りました。次いで、後半部分の台本を当時、劇団員だった松ヶ崎さんが何人もの声を使い分け、一言、一言、振り絞るような朗読で披露しました。2年生は「デジタル化音源も素晴らしいが、生で演じるのを聴くとせりふに感情を込めるのが難しそう」と音の持つ迫力に圧倒されていました。