ブックタイトル人間関係学研究科_履修の手引き2015

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概要

人間関係学研究科_履修の手引き2015

- 43 -臨床心理学領域  中 野 有 美 (なかの ゆみ)電話:(0561)74-1391e-mail:nakanotys2012@sugiyama-u.ac.jp◆ 最近の研究テーマ 2002 年頃より現在に至るまで、出産を希望していながら流産を繰り返す、いわゆる反復流産女性の心理社会因子の調査研究に取り組んで参りました。また、一方で、不安障害やうつ病の精神療法に取り組み、2001 年からは特に認知行動療法を用いて臨床面、学術面で成果を上げて参りました。認知行動療法は、成人、思春期、児童を対象に、抑うつ、不安を中心とした多くの精神症状を軽減する効果が、良質な効果研究(無作為割付比較試験)で明らかになっている精神療法です。 2010 年には、認知療法の創始者AT Beck が主催する研究所(米国フィラデルフィア)の研修コースで1年間研修を受けた末、2011 年夏には、日本人として4 人目にAcademy of CognitiveTherapy(in フィラデルフィア)認定認知療法士として認めて頂きました。認定を受けるには、Cognitive Therapy Scale(治療者に対し治療を評価する得点)で最低40 点を獲得する必要があります。Cognitive Therapy Scale は、11 項目0 ~ 66 点からなる尺度ですが、その半数以上の項目が共感や傾聴といった心理面接の基礎となる部分を評価するものです。従って、Academy ofCognitive Therapy で認定されましたことは、心理療法全般に共通の基本的な心理面接の技法をマスターしていることも示しています。 ところで、わが国には、これまで、認知行動療法の治療者を認定する機関が国内にはありませんでしたが、2011 年6 月から、国立精神神経センター(東京都)に認知行動療法センター、続いて、2014 年からは一般社団法人認知行動療法研修開発センターが開設され、Academy of CognitiveTherapy(フィラデルフィア)の研修システムに乗っ取った治療者育成計画が着々と実行に移されています。そこで、私共は、両センターの教育、研修に関与し、治療者育成に協力しながら、実践力が身についた臨床心理技術者の育成を目指しています。また、これらの精神症状で苦しむ周産期に関連したストレスで女性、不適応を起こしている小中学生や休職中の社会人の心理社会因子について調査を進めるとともに、病院や相談室では、これまでどおり、抑うつ、不安定症状を中心とした症状緩和を目指した治療を実践してまいります。◆ 指導可能な領域 精神療法、認知行動療法の基礎と実践 反復流産患者の心理社会因子研究 生徒・学生のストレス因について