学部・大学院

田所光男 表象と社会

西欧近代の光と闇を冷静に見つめ直す

フランスは世界で外国人観光客の数が一番多い国ですが、もちろんいつの時代もそうであったわけではなく、もともとは地中海文化圏の中で辺境の一地域であり、とくに古代ローマの文明を受容して文明化の途に就き、近代に入って、ヨーロッパはもとより世界の中心のひとつとなりました。自由・平等・友愛、というフランス共和制の理念は魅力的です。しかし、その輝かしい達成の陰には、残念ですが黒歴史が並行していることも事実です。このゼミでは、近代西欧の光と影を同時に視野に入れて、21世紀の世界の行く末を考えてみたいと思います。
田所光男 教授 プロフィール
私はあまり専門、専門したタイプの研究者ではありませんが、大きく言いますと、西欧と非西欧世界の関係を、政治と文化が交錯する次元で検討して、近代の両義性・植民化・ユダヤ人アイデンティティの問題などを考えてきました。今はとくに、ディアスポラ・ユダヤ人の多様な活動(お笑い芸人や歌手、小説家や哲学者、政治家や革命家、など)に強い関心を抱いていますが、同時にまた、東アジアと西欧の思想的なせめぎ合いも研究し、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の文学も重要な対象にしています。
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