大学概要

椙山女学園大学教育改革2014

椙山女学園大学における学士課程教育の質的転換に向けて

これまでの経緯

21世紀は知識基盤社会であると言われ、現在の大学教育にはグローバル化、技術革新など、予測困難で多様に変化する社会への対応が求められています。
昨年度、本学はこれら課題の実現に向け、椙山女学園大学教育改革2013を策定し、「改革アクションプラン」を実行いたしました。これは、本学の意思として学長の主導により、椙山女学園大学の個性を生かし、多様なニーズに質の高い教育で応えていくもので、本学の現状を課題 / テーマごとに区分し、計画から具体的方策にいたる大学改革の行動計画です。また、このアクションプランは、本学が社会の中で果たすべき教育、研究、社会貢献について、本学の現状を評価し直し、その結果、本学の特徴として顕在化した事項を、課題/テーマとして大学の構成員が共有したものでもあります。本学は、このように学生のための教育を具現化する質的転換に向けて、学長の「教育改革指針」として昨年4月に大学ウェブサイトで公表しました。
この度、先のアクションプランの成果を検証し、さらに改善して椙山女学園大学教育改革2014とした「改革アクションプラン」を公表いたします。本学は、教育の質的向上を進めて、これからも大学改革を進めてまいります。

改革アクションプラン

椙山女学園大学の改革アクションプランは、次のとおりです。
1教育課程の体系化、可視化を進め、安定した質の高い教育を構築
教育課程の体系化、可視化を進め、本学の教育が全ての学生に理解できるよう機能を強化します。ディプロマ・ポリシー、カリキュラムポリシーの確立に加えて、授業計画(シラバス)をさらに充実させ、併せてアセスメントポリシー等を整備し教育効果の測定を行うことができるカリキュラムを構築します。これにより、安定した質の高い教育が提供できます。
※アセスメントポリシーとは、学生の学修成果の評価(アセスメント)について、その目的や達成すべき水準及び具体的実施方法などについて定めた学内の方針をいいます。
2現在と将来の在学生に向けてのキャリア支援
学修ポートフォリオの適用を拡大することで、全ての学生が大学での学修の達成度を自ら評価でき、次のステップに進みやすくなるよう支援します。
また、新入生オリエンテーションや初年次教育を充実させ、学生の学ぶ意欲を刺激するとともに、これまで本学が行ってきたキャリア教育を就職活動により有効に反映させることができるよう、学生の将来に生かすことができる全学的なキャリア支援を行うキャリアセンター(仮称)の設置を検討します。
※学修ポートフォリオとは、学生が,学修過程ならびに各種の学修成果(例えば,学修目標・学修計画表とチェックシート、課題達成のために収集した資料や遂行状況、レポート、成績単位取得表など)を長期にわたって収集したものです。
3高大接続、地域連携・企業連携を推進
高大接続においては、2014年度入試から開始した入学前教育で、e-learningをスクーリングに取り込むなどその改善、充実を図り、大学での学修への準備を円滑に進めるとともに多様な高校との連携を図ります。
地域社会・企業との連携、協力関係は、対外的窓口を整備して連携を推進する体制づくりを行い、地域や企業との連携が学生の学修を促進するとの考えをもとに、社会に開かれ、社会とつながる大学として取組みを進めます。
※e-learningとは、パソコンやコンピュータネットワークなどを利用して教育を行うことを言います。教室で学習を行う場合と比べて、時間や場所を選ばす教育を提供できる利点があります。
4教員が持てる力を十分に発揮できる体制を整備
学生の理解や学びを促す授業を実践し、教員が持つ力を学生へ還元する授業改善のしくみやその組織づくりを進めます。この授業改善のための基礎的な取組みや授業支援の組織づくりにより、大学組織として教員の資質向上を図り、その検証サイクルを確立します。
また、FD研修や授業の自己点検を行うことで教員の改善意識の向上を図り、教員の持てる力を引き出します。
※FD(ファカルティ・ディベロップメント)とは、教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組みを言います。
5自律的な学びを実現する環境、組織を整備
学生が自主的に多様な学修を行い、そのための学修時間を確保できる教育環境の整備をさらに進めます。在学生や卒業生へのアンケート調査で学生からの意見を聴取するほか、これまでの学修・生活指導教員制度の役割の強化や e-learningコンテンツの充実、ラーニングコモンズの積極的な運用等など、学生の教育環境の改善を図ります。
また、施設設備の面でも、アクティブラーニングやICTを用いた新たな教育方法に対応できるよう整備を進め、学修時間の確保とともに教育の質的向上を図ります。
※アクティブラーニングとは、教員による一方的な講義形式の教育とは異なり、学生の能動的な学修への参加を取り入れた学習法のことです。
6全学的教学マネジメントを推進、実質化
本学での諸課題に全学的に取り組むことができるよう、2014年度から「大学運営会議」を設置し、その実質化を図りました。学長のリーダーシップのもと全学的教学マネジメントを行い、教育改革の全学体制を大きく前進させることができるようになります。さらに、この大学運営会議を中心に、2013年度に受けた認証評価結果を踏まえた大学の中期計画を策定し、教育改革検証のためのPDCAサイクルを実施しています。
7女性の生涯を支援
多様な専門領域を有する大学という特性を生かし、あまり触れることのない分野も学ぶことができる教養教育の「魅力」構築を目指します。2014年度には教養教育の共通履修化を進めます。
本学は、生涯学習を推進し、大学教育からシニア向け教育まで「女性の一生を支援する大学」という意志のもと、一生の学びを提供する体制づくりが必要と考えています。
2014年度は、社会人の学び直しプログラムの検討を進めます。また、本学への社会的評価を点検するため、企業や卒業生へのアンケートを実施し、教育の改善点を探り、施策に反映していきます。