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校長挨拶

「生きる力」を育む学園

椙山女学園高等学校 校長 河野 庸介   椙山女学園
  高等学校 校長
  河野 庸介
 椙山女学園中学校・高等学校は、これからの社会で自らの個性を発揮しつつ、たくましく生きていくことのできる人間の育成を目指しています。近年の日本の学校教育で最も重視されている理念は「生きる力」です。この「生きる力」とは、自主的に学習して課題を解決していく能力(知)や、他人を思いやったり美しいものに感動したりする心(徳)、そして、たくましく生きるための健康や体力(体)のことです。これらの能力は、これからの時代を生きる人間がどうしても身に付けなくてはならないものなのです。だから今日、日本中の学校がこの「生きる力」を生徒に身に付けさせるために一生懸命に努力しています。そのような中で本学園では、創立以来「人間になろう」という教育理念のもとに、「体力の増強」「学力の増進」「モラルの確立」「情操の育成」という四つの教育目標を掲げ、実質的にこの「生きる力」を生徒に育成し続けてきました。今日、椙山女学園で学んだ人々が社会に出てから大いに活躍し、高い評価を受けているのは、「人間になろう」という教育理念が、変化の激しい社会を力強く生き抜いていくために必要な能力を先取りしていたからだと思われます。
 この「人間になろう」という教育理念について、皆さんにお伝えしたいことがもう一つあります。それは、「なろう」という語の意味です。「なろう」とは、周りの友達に「人間になろう」と呼びかけているとともに、自分自身も「人間になろう」という気持ちを表現しているということです。知・徳・体そして社会性を身に付けた人間になるために、友達と切磋琢磨していくことを通して、友達と自分の両者をともに高めていこうということなのです。
 皆さんが、この椙山女学園で過ごされる日々の中で、素晴らしい友と一緒に自らをも人間として磨いていくことを心から願っております。どうぞ、私たち椙山女学園の門を敲いてください。

河野 庸介(Kouno Yousuke) プロフィール

昭和26年伊豆大島差木地生まれ。明治大学文学部卒。昭和49年東京都公立中学校教諭。その後、東京都教育庁指導主事、文部省初等中等教育局中学校課教科調査官、群馬大学教育学部教授(同附属幼稚園長・小学校長兼任)等を経て、平成23年より椙山女学園大学教育学部教授に就任。平成18年度群馬大学ベストティーチャー。 主な編著書に『「フィンランド・メソッド」で我が子の学力を伸ばす』(主婦の友社2008)『国語科授業にスリルとサスペンスを』(明治図書2010)、『中学校国語科の新授業モデル(全4巻)』(明治図書2011)等がある。

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