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「高校生のための文化講演会」が開催されました

「高校生のための文化講演会」が開催されました

2017.06.08

 5月31日(水)、椙山女学園高等学校の和風館(体育館)において、中日新聞社・一ツ橋文芸教育振興会共催による「高校生のための文化講演会」が開催され、3年生389名が参加しました。
 この「高校生のための文化講演会」は、全国で活躍する文化人の方のお話から、読書推進を目的に、50年前から開催。これまでに全国で、のべ3,832校で開催し、約338万人にのぼる生徒が聴講しています。
 今回は、講師に、翻訳家・エッセイストの鴻巣友季子氏をお迎えし、「翻訳入門~翻訳と英文和訳はどこがちがう?~」をテーマにご講演いただきました。
 はじめに、鴻巣氏から、ご自身の高校時代の思い出や経験、読書の楽しみ方についてのお話がありました。その後、翻訳の基本や翻訳と和訳の違いについて、生徒たちの和訳の意見も交えながら、解説していただきました。鴻巣氏は、翻訳をするうえで大切なこととして、「自分が理解しているだけではなく、他者に文章を届けるのが翻訳です。読者は他者と出会い、翻訳は他者と向き合います。文章を書いた人の気持ちを汲み取りながら訳し、原作よりも豊かさを深めることが重要です」と生徒たちに語りかけました。
 生徒たちは、鴻巣氏のお話に真剣に聞き入り、積極的に質問を寄せていました。この講演を通して、翻訳という仕事の楽しみ方に刺激を受け、これからの進路を広げるきっかけにもなったようです。
 また、最後には、一ツ橋文芸教育振興会から図書100冊と鴻巣氏の著書をご寄贈していただき、生徒会長横井梨帆さんと副会長日高萌葉さんからのお礼の言葉で講演を締めくくりました。