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平成30年度第4回人間講座を開催しました

平成30年度第4回人間講座を開催しました

2018.10.25

 10月24日(水)、あいちトリエンナーレ2019キュレーターの鷲田めるろ氏を講師として、平成30年度第4回人間講座「現代社会におけるアートの役割」を開催し、74名に参加いただきました。
 鷲田氏は、最初に現代社会においてアートがどのような役割を果たせるのかを考えていきたいと述べました。
 来年開催される「あいちトリエンナーレ2019」の「情の時代」というテーマは、現代社会を捉えたキーワードで、「情報」、「感情」、「同情」という意味が含まれていると説明しました。それは、コンピュータやスマートフォン、インターネットの普及により、誰もが情報発信を行えるようになり、繫がることができるポジティブな未来が広がった一方、フェイクニュースのような偏った情報の発信が誤解を生み、分断というネガティブな面も多く見られるようになってきたことであると解説しました。その中で、主な展示作品の持つ意味を以下のように説明しました。
 ①現代テクノロジーの最先端にある兵器の存在は、我々が意識するか否かに関わらず情報として監視されていることを示している。
 ②人が実際に文字を入力する時の文字画面を提示し、人の持つ感情をも感じ取ることにより、人との繫がりを身近なものとする。
 ③時には、分断されたものを繋げる作品が同情を生み、ポジティブな未来を提示する。
 このように、現代社会の問題を切り取って、瞬時に訴える力を示すのが現代アートとしての役割であることを結びとしました。