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◆ 記念式典・祝賀会・記念講演会 ◆


 

 

 

■記念式典・祝賀会

名古屋観光ホテル

 

     
  11月11日(金)

 学園創立100周年を寿ぎ、国公私立学校関係、官公庁、寄付企業、高額寄付者を招いての記念式典及び祝賀会が開催しました。
 名古屋観光ホテル2階曙の間には、11時の受付開始後、続々と招待者及び学園関係者が詰めかけ、六百席の会場は、ほぼ満席の状態になりました。11時30分、金剛鐘が静かに響き渡り、厳かに記念式典は始まりました。開会の辞に続き、100年の歴史、現在、そして未来に向けた決意をこめた椙山正弘理事長による式辞、後藤淳愛知県私学総連合会長のご祝辞、長谷川信義愛知県副知事による神田真秋愛知県知事からのご祝辞及び因田義男名古屋市助役による松原武久名古屋市長からのご祝辞の代読が行われました。

 
     
  ここで、100年の歴史を3分ほどに綴ったプロモーション映像が流れ、小休止の後、椙山女学園高等学校3年秋山侑華子さんが学生・生徒・児童・園児代表としてお祝いのことばを述べました。
最後に椙山女学園オーケストラ、椙山女学園大学合唱団、椙山女学園高等学校・中学校合唱クラブによる学園歌が高らかに演奏され、記念式典はつつがなく終了しました。


 

 
 
記念式典  11:30〜12:20  
 【式次第】
 金剛鐘
 開式の辞
 式辞
 来賓祝辞
 学生・生徒・児童・園児代表のことば
 学園歌
 閉式の辞
 
祝 賀 会  12:30〜14:00  
 【式次第】
 開式のあいさつ
 国際交流協定校紹介
 乾杯
 閉式のあいさつ
 
 
     
  【式辞】
 
 本日は椙山女学園創立一〇〇周年の記念式を挙行するにあたり、大変お忙しいなかを愛知県私学総連合会会長の後藤淳先生をはじめ、かくも大勢のご来賓の皆様のご臨席をいただき、また、愛知県知事神田真秋様、名古屋市長松原武久様にはお祝辞をいただけることになり、式をこのように盛大にしていただきましたことに対し、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
 さて、椙山女学園は、本日お集まりの皆様をはじめ、学生・生徒・児童・園児ならびにそのご父母の皆様、教職員の方々、卒業生の皆様、地域の皆様など数限りない多くの関係の方々のお支えをいただいて、お陰をもちまして、本年、創立一〇〇周年という記念すべき大きな節目の年を迎えました。一口に一〇〇年といいますが、この一世紀の長い時の流れの中で、国の上にも社会情勢にも激しい移り変わりがあり、本学園もその影響を受け、幾多の変遷をくぐりぬけてきました。
本学園は今から一〇〇年前の明治三十八(一九〇五)年、名古屋裁縫女学校として開校したのにその起源をさかのぼります。その後高等女学校、女子専門学校と拡充を遂げ、第二次世界大戦後の教育改革により、新制中学校、新制高等学校、新制大学として設置認可されました。その後、戦時中に開園し、後に休園していた幼稚園を復活し、小学校を新たに設立して、学園は文字通り女子の総合学園として発展してまいりました。こうして一〇〇年の間に椙山女学園は「女性により高い教育機会を提供する」ことをめざして努力を積み重ね、今日では幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、大学院に、約八千名の園児、児童、生徒、学生を擁する一大総合学園に発展してまいりました。卒業生は述べ十一万四千名を超えました。椙山女学園大学は今日では五学部の大学と二研究科の大学院を擁する総合大学に発展してまいりました。
 椙山女学園は「人間になろう」という言葉を教育理念として掲げて教育に取り組んでおります。現在、私たちは自然災害、地球環境問題、戦争やテロの危機、教育現場では、いじめ、不登校、学級崩壊など、また社会では今まで考えられなかったような事故や凶悪な犯罪が多発するなど、人間の生命そのものが脅かされるという状況になっております。こうした状況にあって「人間になろう」ということは人間尊重のヒューマニズムの精神を学園教育のなかで生かしていくことであって、人間性を重要視する今日的意義はきわめて大きいといえましょう。
この「人間になろう」の「なろう」とは学生・生徒・児童・園児、自らが高める努力をする主体性、自主性が強調される意味がこめられていると考えております。
 椙山女学園大学は一学年千名以上規模の女子大学では就職率が約九十五%と全国一を誇っております。これは学生諸嬢が本学での教育によって、入学当初から主体的に自主的に努力してきた成果のあらわれです。学生・生徒・児童・園児が卒業するときには「知」の面でも「人間性」の面でも入学当初に比べて格段の成果があったといわれるような教育に日頃から励むよう学園一同努力を重ねております結果と自負いたしております。
 椙山女学園は創立一〇〇周年を期して椙山人間学研究センターの設立、一〇〇年史の編纂、国際交流事業のさらなる拡充、オーケストラ及びコーラスによる第九演奏会の開催などの他に、大学祭、運動会、文化祭など、毎年行っている各校の行事にも一〇〇周年の冠をつけて学園挙げて一〇〇周年を盛り上げていただいております。
 また建物として日進キャンパスに新しく体育館を建設し、星が丘キャンパスに生活科学部新校舎と椙山人間交流会館をそれぞれ建設し、山添キャンパスの中学校・高等学校では校舎全面建て替えが進行中であります。また大学では再来年、新しい学部設置をめざしていま申請の準備をいたしております。
 いま私学を取り巻く環境は少子化などますます厳しさを増してきておりますが、学園は次の一〇〇年をめざしてさらなる発展を期して明日からあらためて努力してまいる所存であります。
今日ご参列いただきました皆様のいっそうのご支援ご鞭撻をよろしくお願いいたしまして私の式辞とさせていただきます。

平成十七年十一月十一日
学校法人椙山女学園理事長 椙山正弘

 
     
  【学生・生徒・児童・園児代表のことば】

 今日、十一月十一日椙山女学園は創立一〇〇周年記念式典の日を迎えました。
 記念すべきこの時を、このような盛大な式で迎えられることを私たちは心からうれしく思います。
 椙山の長い歴史の中でずっと受け継がれている、教育理念“人間になろう”。その下で、私たちは人として大きく成長し、女性ならではの強さや華やかさ、優しさを日々の生活で磨いています。
 椙山女学園大学附属小学校に入学した当初は“人間になろう”の意味を考えても、幼くてなかなか理解することができませんでした。椙山で学び、さまざまな体験を重ねてきた今、自分なりの” 人間になろう“の考えがまとまってきたように思いますが、しかし、改めて考えてみるとやはり奥が深く考えさせられるもので、これからもずっと追求していくテーマでもあります。
 椙山は、建学の当初から女性のための学校です。女性として生まれたからこそ、椙山という素晴らしい環境で学ぶ事が出来ています。百年前の日本の社会では、女性の社会的地位は大変低く、現在のように女性が社会に出て活躍することは大変困難でした。しかし、少しずつ時が過ぎていくなかで女性の人権を守るための法律も出来、男性と共に社会をリードする姿を目にすることが増えました。先日ニュースで、ドイツの首相が初めて女性のアンゲラ・メルケル氏になったと伝えていました。少しずつ男女差別が世界から無くなろうとしています。しかし、その一方で今もなお、世界の貧しい国々では女性は学校にも通わせてもらえず、家事労働をさせられ、栄養のある食事が満足にとれていないというのが現状です。そんな国々にも椙山のような女子校ができ、しっかりとした教育を受け、一人一人の個性を引き出すような機会が増えてほしいと心から思います。そして、そうした人々を支援する知恵と力がほしいと思います。
 私たちの学校生活は、毎朝流れる金剛鐘の音色で始まります。目を閉じ、心を落ち着かせて聞く・・・そこから一日が始まります。何気ない一日でも、それは充実した中身のたくさんつまったもので、たくさんの発見や感動がその時々で生まれます。学校生活の一瞬、一瞬が大切な時間になっています。小学校では、日々の挨拶の大切さや、あらゆることに目を向け興味をもち想像力を豊かにすることを学びました。中学校では、修学旅行の事前学習や三分間スピーチ、暗誦コンクール、総合学習を通して、自分で調べ、まとめ、発表し、自分の考えを多くの人に伝える力を磨き、高校では、椙煌祭などの行事や日々の生活を通して、お互いに相手の長所を引き出し、支えあい、一人ではなくみんなで取り組むことの大切さを学びました。
 先日授業で『星の王子さま』を勉強しました。『星の王子さま』は椙山百冊の本の一つで椙山生に馴染みの深い本です。その中に私の心に深く刻まれたフレーズがありました。「ぼくが初めて出くわした時のキツネは、十万ものキツネと同じだったけれど、今じゃ、もう、ぼくの友達になってるんだから、この世に一匹しかいないキツネなんだよ。」という部分です。これは、私たちの出会いに関しても共通することだと思いました。たくさんのいろんな人がいるこの世界で、関わりをもつことができる人は本当にごくわずかです。その中で、喜びや悲しみを一緒にわかちあうことのできる、心から信頼できる友達、どんな事にも耳を傾け、的確なアドバイスをくださる先生方、いろいろな事を気づかせ教えてくださる先輩、素直な眼差しで私たちを見つめてくれる後輩・・・。椙山で私にとってかけがえのない大切な人に出会うことができました。この出会いをこれからもずっと大切にしていきたいと思います。
 
   私が椙山に入ったきっかけは母の薦めでした。私の母も椙山に通っていました。椙山の校風が好きで、のびのびと成長してほしいと思い、母は私に椙山を薦めたと話してくれました。友人にはお母さん、おばあちゃんと椙山に通っていたという子もいます。改めて長い歴史を感じ、一〇〇年前の椙山女学園を想像してみました。視覚で判断することができるのは制服の変化や、校舎の変化です。臙脂のはかまから現在のジャンパースカートへ、木造校舎から鉄筋の校舎へ様々な変化がありました。今、校舎の改築が進んでいて、来年には中学・高校のキャンパスが完成しようとしています。慣れ親しんだ校舎が少しずつ壊されていくのを見て複雑な心境になった時もありましたが、新しい校舎が完成するのは楽しみでもあります。新しい時代の変化を取り入れて校舎や制服が変わっても、祖母、母、私たち、みなの心の中の「椙山」は変わりません。私たちは椙山が大好きです。毎日たくさんの笑顔の輝きが椙山には満ち溢れています。
私もいつか女の子を産んだら、必ず椙山に入学させようと思います。それは、私が椙山に入って本当に良かったと思うからです。母が開いてくれた椙山という道を、多くの先生方、友人に支えられながら歩いて成長してきたことを今、大変誇らしく思うからです。
椙山で培った力を基に、二十一世紀の今を生きる私たちは、視野を世界に広げ、自分の生きる足元をしっかり見つめ、周りの人々と自分自身の幸福な生活を創りたいと思います。それが、一〇〇年の伝統を受け止めた私たちの人”間になろう“だと確信します。
次の新たな一〇〇年への第一歩を力強く歩みだしたいと思います。

平成十七年十一月十一日
学生、生徒、児童、園児代表高等学校三年 秋山侑華子

 

 

 

■記念講演会

名古屋観光ホテル

 

     
  11月11日(金)

 第一部記念祝賀会の参列者及び学園関係者を対象とした第二部記念講演会 を行いました。講師には、国際日本文化研究センター顧問、哲学者の梅原猛先生をお招きし、「新しい人間の哲学」を演題としたものです。
 “人間になろう”を教育理念に掲げる椙山女学園にとってもっともふさわしい梅原先生のご講演は非常に示唆に富み、参加者一同、熱心に聞き入りました。

 
     
 
記念講演会

 15:00〜16:30

講  師  梅原 猛 先生
 (哲学者・国際日本文化研究センター)
演  題  「新しい人間の哲学」

 

 
     
 
 

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